<センバツ・目指せ!日本一>智弁和歌山 選手紹介/9 福永修吾選手/中西琉輝矢選手 /和歌山
◇軸を持ち、己のために練習 福永修吾選手(2年) 「頑張っている」と周囲から見られるために練習していたのでは――。昨冬、右肘の故障で投げられない時期があった。昨夏は和歌山大会、甲子園ともにベンチ入りすることができなかった。 焦りを感じていた中、前チームの遊撃手を務めた山田久敬選手(3年)に「折れんな。まだチャンスはある」と声をかけられ、励みになったという。「軸をしっかり持ち、やるべきことを理解する。本当に自分のためになる練習をするという意識を持たなくては」と考えを改めた。 昨秋には公式戦でも登板機会があり、球速、制球ともに課題を感じた。イメージだけでなく、投球数を増やし、筋力トレーニングなどでパワーをつけることにも力を注いだ。 練習の質・量ともに向上させ、聖地に向けて誓う。「春はチームの日本一の目標に貢献できるピースになる」 ◇196センチの角度ある球が武器 中西琉輝矢選手(1年) 身長196センチ。チームでも頭一つ抜けた長身から投げ下ろす、角度があって打ちにくいボールが武器だ。 更に武器を磨こうと、直球の球威を増すとともに変化球の制球力を上げようと、体幹を鍛えるトレーニングなどに励む。「主軸の投手に頼るのではなく、自分もしっかり投げられるように」と、戦力の一端を担うことを目指し、練習を積み重ねている。 一方、投球術の研究にも余念がない。「投手は打者の動きに即座に反応するもの。普段から周囲に細かく気を配れるように」と、グラウンドや部室の掃除も率先して取り組むなど、あらゆる場面で意識を高く持つ。 敦賀気比(福井)の中森昂捕手(1年)とは中学時代、クラブチームで3年間バッテリーを組んだ。抑えて成長した姿を見せるべく、対戦する機会へ向け、腕を磨くつもりだ。