ジョコビッチの全米OP危険行為失格を海外メディアや”悪童”マッケンローが痛烈批判「今後悪者扱い」「トラブル続き」
「コート上で世界1位(のジョコビッチ)はかつてない王国を築いてきた。実際、失格という形によって全米オープンを去ることで、厳密に言えば、依然としてこの年は負けていないことになる。だが、今年のジョコビッチにはトラブルが続いている」と指摘。 今年1月の全豪オープンで、V8を果たしたジョコビッチが、決勝戦でタイムバイオレーションを2度取られたことにいらつき、試合途中に主審の靴を手で軽く2度叩き、「この試合であんたは有名になれたよ。よくやったよ」と皮肉を込めて叫び、この行為で3万豪州ドル(約232万円)の罰金を科せられそうになった行為や、彼が6月に主催したアドリアツアーでのトラブルを紹介した。アドリアツアーでは、“3密”のパーティーを開き、ジョコビッチを含む4選手や多くの関係者が新型コロナウイルスに感染している。また8月末には、ATPの選手委員会代表を辞任し、新選手団体を設立することを表明するなどの波紋を呼ぶ行動も起こしている。 英国のBBCは、「ジョコビッチの全米オープン失格は彼の悪い判断の一例」との見出しを取り、「ジョコビッチは線審の喉にボールをぶつけた瞬間に彼の全米オープンが終わったと理解しなければならなかった」と報じた。 記事は、「ルールは明確で男子世界1位の選手にも平等に適用されなければならない。ジョコビッチは自身を擁護するために全米オープンの審判を説得しようと7分間費やした」と伝え、「もし彼を救済していれば、さらに多くの深刻な波紋をこのスポーツに呼び、影響力のある有力選手に対する優遇措置とする空気を残すことになっていただろう」と主催者の判断を支持した。 また「この行為は意図的なものではなかった。ジョコビッチはボールを放つときに狙っていた方向を向いていなかったが、これも問題の一部だった。ここ数年、彼は成功という部分にひたむきで他のことに気が付かなかった出来事が複数にわたって見られた」と、ジョコビッチのモラルの欠如を問題視し、過去の同じような“悪い判断“を紹介した。 「2016年の全仏オープンでのトマス・ベルディハとの準々決勝で、ジョコビッチはラケットを怒って強く振り、手から抜けて危うく線審にぶつけるところだった。その年の後半には、ドミニク・ティームとのATPファイナルの対戦で、観客のすぐ前の列に座っていた彼のコーチ陣に向けてボールを打ち込んだ」 またジョコビッチが、その後、インスタで謝罪したことについては評価し「彼は『選手として人間としての成長と進化に向けた教訓に変えていく必要がある』と語っている。ジョコビッチはしばしばこのように話すが、その通りにしてくれることを望んでいる」と皮肉をこめて呼びかけた。