直近5試合で3ホーマーのロッテ・ポランコ「少しずつ上がってきている」得意の夏場で本塁打量産だ!
◆ 3年連続10本塁打 いよいよ7月に突入する。昨季球団では1986年の落合博満氏以来となる本塁打王のタイトルを獲得したロッテのポランコは、昨季6月終了時点で8本塁打だったが、7月以降の3カ月で18本のアーチを描いた。今季も夏場にポランコの一発にかかる期待は大きい。 6月最後の試合となった30日のオリックス戦、6-0の8回無死走者なしの第5打席、「下から投げてくる投手なので、簡単ではないけど、いい当たりをしようと思って振ったらホームランになってくれたわ!」と、村西良太が1ボール2ストライクから投じた118キロのチェンジアップをマリーンズファンの待つ右中間スタンドへと放り込んだ。 この本塁打がポランコにとって、「まずは体が元気でシーズン通して試合が出来ていること神様に感謝しています!後はとにかく練習、努力の積み重ねやで!今シーズンも前半戦だけで10本は目標にしていたから打てて良かったわ!パワー」と、巨人時代から含めて3年連続二桁本塁打となった。 ◆ 逆方向の意識 昨季は6月終了時点で8本塁打だったが、今季は昨季を上回る10本塁打。ポランコは6月、4本塁打をマークした。 現在の自身の打撃の状態について「少しずつ上がってきている。交流戦最後の1週間から少しずつ良い結果、良い形で打席に入っている。そのまま行けばいいと思います」と話したように、交流戦最終週となった6月11日のDeNA戦以降、12試合に出場して、打率.316(38-12)、4本塁打、9打点。6月26日の楽天戦では1試合に2本の本塁打を放った。 試合前の打撃練習を見ていると、ティー打撃では福浦和也ヘッドコーチ兼打撃コーチからマンツーマンで打撃指導を受けていることが多い。 「福浦さんだけでなく、村田さんともよく3人で話をしながら、自分は(体が)開きやすいので、体が開かないようにもっと足を使って、逆方向に打つようなスイングをしようという話でそれを福浦さんを含めて、村田さんとも練習しています」。 6月26日の楽天戦、第1打席にライトへ本塁打を放ち迎えた2-0の3回無死一塁の第2打席、岸孝之が2ボール2ストライクから投じた5球目の外角のストレートを「ストレートに対してしっかりイメージが出来ていたし、狙っていた球に上手くコンタクトすることが出来たわ!パワー!」と、逆方向への一発。この本塁打こそ「逆方向への練習をやり出して、その結果で楽天戦のホームランに繋がったと思います」と、練習で取り組んできた成果を発揮する一発となった。 これからポランコの大好きな夏を迎える。「今の練習を続けてハードワークをして、ルーティンを守って、結果が出続けられるような練習を続けたいと思いますし、それができるとチームのためになるので、それをやっていきたい」。この夏も、チームを勝利に導く一発を数多く放っていく。 (グレゴリー・ポランコ選手通訳=千葉ロッテマリーンズ・ラファエル・フェルナンデス通訳) 取材・文=岩下雄太
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