角田裕毅、ストロールとの接触に「全く意味不明」「簡単に許せない」と不快感を露わ… 一方で「ハースやウィリアムズを上回るのは難しい」と専門メディア
F1第17戦のアゼルバイジャン・グランプリは9月15日に決勝が行なわれ、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)はオープニングラップでの他車との接触によって早々にリタイアを喫した。 予選12番手から、ルイス・ハミルトン(メルセデス)のピットスタートによる繰り上がりで11番グリッドからスタートした角田。ポイント獲得も期待されたが、直後の混戦の中でランス・ストロール(アストンマーティン)と接触して車の右サイドに大きなダメージを負うと、順位を落としながら走行を続けたものの、14周でガレージに戻ってコクピットから離れている。 【動画】アゼルバイジャンGPでみせた角田裕毅のテクニカルなドライビング 2戦連続でレース中にリタイアしたのは、F1キャリアにおいて初めてのことであり(2021年、2023年にはイタリアGPでフォーメーションラップ中のトラブルでグリッドにつけず、その前後のレースでリタイア)、再び失意の週末を送ることになった角田は、チームの公式サイト等を通して、以下のようにコメントを残した。 「2戦続けて同じことが起こり、とてもフラストレーションが溜まっています。スタートからあっという間に、ポイントを獲得する機会を失ってしまいました。(ノートラブルでも)入賞は難しかったかもしれませんが、市街地レースでは何が起こるか分からないものです。12番手(予選結果)からのスタートは理想的ではなく、ダメージを受けるリスクが多くなります。少しでもステップアップして、トップ10に入ることで、より良いスタートが切れるようにしなければなりません」 ストロールとの一件については、「彼の動きは、必要のないものだと感じました。リスクを全く顧みずに突っ込んでくるなど、全く意味不明であり、それを簡単に許すつもりはありませんでした」と不満を露にしたが、「レースの終わり方としては残念でしたが、シンガポールでは強く戻ってきます」と次週に気持ちを切り替えている。 RBはSNSで「我々が望んだレースではなかった」と失望を表わし、テクニカルディレクターのジョディ・エッギントンは「ストロールとの接触により、ユウキのレースは始まる前に終わってしまった。彼の車はダメージを受けてエアロパフォーマンスが失われたため、リタイアせざるを得なかった」、チーム代表のローラン・メキーズは「期待していた週末とはならず、ユウキは1周目で衝突事故に巻き込まれるなど、不運だった」と、それぞれが語った。
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