「世界一おいしいチョコレート」は目指さない カカオ栽培から一貫してこだわる沖縄産
2021年に初のカカオポッド収穫 沖縄産100%チョコレート完成の日も近い?
一方で、同時進行している沖縄でのカカオ栽培。種まきから始めた川合さんは、さまざまなトライ&エラーを繰り返し、移住5年目の2021年に初めてカカオポッドの収穫に成功しました。翌年には100個を超えるカカオが実り、10キロの収穫も。 現在もカカオポッドからのチョコレート作りは試作段階だといいます。冬を乗り越えて収穫する沖縄のカカオの実は、海外産のものと比べると厚みがなく、収穫する季節によって品質が異なるという課題も。しかし直近の目標に「2025年のフランス・パリで行われる本場の『サロン・デュ・ショコラ』に出展すること」を掲げる川合さん。沖縄産カカオで作られた「沖縄産100%」のチョコレートが生まれる日は近いのかもしれません。 世界でも有数の長寿エリア「ブルーゾーン」として知られる沖縄のものづくりを、チョコレートを通して表現していきたい。川合さんは「長寿の里」大宜味村から、世界へと発信していく思いであふれています。 ◇川合 径(かわい・けい) 2016年に沖縄県へ移住し、株式会社ローカルランドスケープを起業。自社の畑でカカオ栽培をスタート。2021年にカカオポッドの収穫に成功し、東京などでの催事にも出展。2022年にカフェスペースを併設した工房兼カフェ「オキナワカカオ ファクトリー&カフェ」をオープン。
Hint-Pot編集部