「総理、また散髪かよ」密着記者も驚く2週に1回ペース 岸田首相は歴代で最も床屋好き?一体なぜ?
重鎮2人に「男前」と評され、悪い気はしないはずだ。ひょっとすると岸田首相は案外、昔から外見に気を使う性分なのかもしれない。 ▽つかの間の癒やし空間を見つけるまでの紆余曲折 岸田首相の散髪について、ある政府関係者は「たまの癒やしだと思う」との見方を教えてくれた。 首相動静によると、週末に仕事以外で外出する際の行き先はほぼ散髪だ。それ以外は、書店や病院に行くことがまれにあるくらい。理容室の滞在時間は長いときで2時間超に及び、毛染めやマッサージを頼むこともあるという。前出の関係者はこう解説する。「誰にも邪魔されず、心を落ち着けることができる限られた時間だ」 この「癒やしの空間」を見つけるまでには、紆余(うよ)曲折があった。 首相就任当初は、ホテル内の高級店を利用していた。しかし髪を切るペースが速いため、比較的リーズナブルな理容室を探すことになったそうだ。そこで首相秘書官の一人が、自身が通う店を紹介した。
サービスを気に入った岸田首相。だが「これで決まり」とはいかなかった。一国の宰相が故の落とし穴とも言える、要人警護の問題が浮上したのだ。秘書官が紹介した店舗は交通量が多い大通りに面しており、警備上、注意すべきポイントが多かった。首相車両と一緒に移動する警護車両の動きにも支障が予想された。 ひねり出したのが、系列の別店舗を使う案だ。こうして現在の行きつけ、JR神田駅そばの理容室にたどり着いた。店舗が替わっても、担当者はそのままだという。 ▽名優と同じ、スピード10分、自宅派…にじむ個性 歴代の首相もこれほど頻繁に散髪していたのだろうか。首相動静の記録を基に、2000年以降の首相の散髪事情を探ってみた。 最近で言うと、安倍元首相や菅義偉前首相は1カ月に1回ほどの頻度で髪を整えていた。麻生氏の首相時代は、3週間に1回ほど。岸田首相には及ばないものの、ハイペースと言えそうだ。行きつけは俳優の高倉健さんと同じ、東京・高輪の「理髪佐藤」だった。