“ロシアのジムニー”こと「LADA NIVA(ラーダ・ニーヴァ)」 1年1万キロで手離した《面倒臭っ!》日記
■遊びのクルマとしては最適な一方「目立ちすぎる問題」も
とにかく重くて加速が弱いものの、走り出しさえすれば安定感があることもわかりました。独特のショックを採用しているせいか少しの段差を乗り越えた際、静かに「ブンッ」と揺れるのもまた面白く、LADA NIVA特有の乗り味に慣れるにつれ、特に「遊び」に使う場合、この上なく楽しいクルマだと感じました。 ラゲッジスペースは見た目より意外と狭いもののLADA NIVAでキャンプに行く日も増え、日々のオン・オフをしっかり導いてくれたことも、この不思議なSUVの魅力でした。 一方、特に東京都内でLADA NIVAを運転している際、少々面倒臭かったことが「目立ちすぎる」こと。 信号待ちでたびたび声をかけられ、ごくごく稀にLADA NIVAとすれ違ったときの微妙な気まずさは良いとしても、SNSに筆者運転のLADA NIVAを見た人による動画が度々アップされるなどし、なんだか監視されているような気分になることがありました。 やはり、日本におけるLADA NIVAはあくまでも遊びのクルマ、改めてそんなふうに思うようになりました。
■機構には問題ないものの「後付け部品」には要注意
LADA NIVAに乗っている際、多く聞かれたのが「このクルマ、止まったりしないの?」というもの。 実は一度だけ止まったことがありました。 それは真夏、千葉・南房総の友人のところへ、バーベキューに行った際の帰り道。LADA NIVAがいきなりスーンとストップ。エンジンが全くかからなくなってしまいました。 炎天下、レッカーを呼び東京都内の懇意の自動車工場に運んでもらうことになりましたが、後にわかった故障の原因は、前述の輸入代行業者が「善かれ」とつけてくれた後付けエアコンのファン。このファンが電装部品に干渉して切れたというもので、機構的な故障ではない一方、LADA NIVA特有のエンジンルームの配置などで、日本の常識が通用しないことも十分に理解しておくべきだとも思いました。