“ロシアのジムニー”こと「LADA NIVA(ラーダ・ニーヴァ)」 1年1万キロで手離した《面倒臭っ!》日記
■「納車2カ月後」の話が実際は「11カ月後」だった
続いて見つけたのが地方部の業者。 「新車のLADA NIVA」を輸入する一方、在庫は持たずあくまでも「輸入代行」の立場だと言います。前述の業者と違い柔和な代表で、筆者はこの業者と契約。この業者を介して、ドイツのLADA NIVAの代理店にオーダーをかけることにしました。 その費用300万円。目にもしていない車、一括で払うのはかなり勇気が要る金額ですが、代行業者の「最長でも2カ月で入りますよ」という言葉を信じ、支払いを済ませました。 しかし、2カ月を経過してもLADA NIVAがやってくる気配がありません。300万円は本当にドイツの業者に渡っているのだろうか…不安の日々をおくり続けました。LADA NIVAを思うとモヤモヤするのであえて考えないように過ごしていた11カ月後(入金から13カ月後)、やっと業者から連絡が。「入ってきましたので、東京に仮ナンバーをつけて送ります」と言います。 やっとの納車が嬉しいような、もはや嬉しくもないような気分で東京の自宅でLADA NIVAを受け取りました。そして、仮ナンバーをつけて管轄の陸運局に自走し登録に行きました。
■ビチビチのパーツ類の影に隠れた場所にある車体番号
初めてLADA NIVAを運転して思ったことは「とにかく重い」。マニュアル1速でクラッチを繋いでもなかなか前に進んでくれず、半クラッチで回転数を上げないと思うように進みません。旧ソ連での開発時の「最新技術」は、今の時代にはかなり遅れている印象を抱きました。 その一方、実にトルクフルであり悪路などであればLADA NIVAのポテンシャルはいかんなく発揮されるだろうとも思い、それもまたシーラカンス的であり面白いと感じたのも事実。11カ月納車を待った甲斐がありました。 そんな思いを抱きながら陸運局に行きナンバー登録申請をしましたが、ここでもまた問題が。 陸運局の職員さんが「こんなクルマ見たことない」「車体番号の刻印がどこにあるのかわからない」と言います。 しばらく職員さん複数人と筆者で「どこだどこだ」と車体番号を探しましたが、なんとエンジンルームのビチビチに詰まったパーツ類の影に隠れたボディにありました。「なんでこんな場所に…面倒臭っ!」と思う筆者でした。