「もう死ねば解決じゃん」「飛び降りちゃおう」「首絞めちゃおう」気鋭のミュージシャン・4s4ki(アサキ)を苦しめていた“ある疾患”
〈「もう帰れ!」「ルールを覚えられない…」人気急上昇アーティスト・4s4ki(アサキ)が人と同じようにできない自分に落ち込んでいた学生時代〉 から続く 【画像】 「もう死ねば解決じゃん」「飛び降りちゃおう」「首絞めちゃおう」…かつてそこまで追い詰められていた気鋭のミュージシャン・4s4ki(アサキ)を一気に見る 作詞・作曲のほか編曲やトラックメイクも一人でこなし、舞台音楽でもその才能を発揮するなど今最も注目を集めるミュージシャンの4s4ki(アサキ)。その才能は海外でも注目を集めているが、順風満帆の音楽人生ではなかった。20代前半のころ、心身の不調で初めて病院に通うと……。(全4回の2回目/ ♯1 、 ♯3 、 ♯4 を読む) ◆◆◆
自傷癖を抑えるために入れたタトゥー
――最初は、いつ頃、どんなきっかけで病院に行ったのでしょうか? 4s4ki ちゃんと通い始めたのは20歳か21歳くらいのときでした。自傷癖があって。 ――いわゆる“リストカット”ですね。 4s4ki 厳密に遡ると、自傷癖はたぶん中学生のころからで。何かから逃げようとする度に、「もう死ねば解決じゃん」と思ってしまっていたんです。大きく切ってしまったりはなかったんですが、ときには「飛び降りちゃおう」とか「首絞めちゃおう」と考えちゃう癖もちょっとあったんです。 ――たしかタトゥーを入れたりピアスを開けたのも、同じ頃だと聞いていますが。 4s4ki はい。その頃、もう自傷癖があったので、傷つけたくなったら氷で冷やすのを試したほうがいいよ? とお医者さんに言われたので、それを忘れないように、メモ書きみたいな意味で氷のタトゥーを入れて、そこからどんどん増えていきました。 好きなモチーフもあれば、衝動的に入れたものもあって。自分が好きなシンメトリーを表現したり、二面性を表現したものもありますね。この縫い目の模様は、もう自分の腕を縫うようなことが起きないように、という気持ちを込めて入れたんですが、そうやって入れたところは不思議と本当に切らなくなって。 それでも、イライラしたり落ち込むと、自分の身体を衝動的に傷つけてすっきりしようとしていたので、あるとき、もう誰かに助けを求めたくなって、友だちに付き添ってもらって精神科を受診して、“統合失調症”と診断されたんですが。 ――どのような症状だったのでしょうか? 4s4ki まずは解離性障害みたいな症状が結構ありました。例えば、短い時間の記憶が無くて、その間、何をしているのか分からない。あとは過集中ですね。 ――これまでで一番シリアスだった状態は? 4s4ki 今年(2024年)の3月、長時間じゃなかったけど、一時、意識不明の状態になったことがありました。それで予定していたライブもキャンセルせざるを得ない事態になってしまって……。その時は、本当にファンの皆様、関係者の皆様に、すごくご迷惑をおかけしてしまいました。
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