タイヤ交換が難しい理由は「ビードクリーム」にあった!?【DIY整備のポイント】
拝啓、タイヤ交換が苦手な皆さんへ。ちゃんとビードクリームを使ってるのに上手に出来ないなら、それはひょっとしたら「バストラ用」クリームを使えばうまくできるかもしれません。ひとつだけ大きな問題点がありますが・・・試す価値はありますよ~! 【画像】タイヤ交換が難しい理由は「ビードクリーム」にあった!? ※本記事はあくまでも執筆者の個人的体験に基づくものです。その前提でお読みください。
私は長い間タイヤ交換が苦手でした。
実はワタシ、長い間タイヤ交換が苦手でした。 レバーを使ってタイヤを外したり、組み付けたりはできるのですが、全体的に手間取るというか、スムーズにいかないというか、なかなか上手になれなかったのです。特に苦労していたのが、ビードを上げる瞬間。何回空気を入れても、なかなかビードが上がってくれない。何度悔しい思いをしたことか。 転機になったのは、バイク屋さんにタイヤ交換を習ったときのこと。タイヤレバーの使い方から、ビードクリームの塗り方までを教えてもらったのですが、あることに気づいたのです。問題は、ビードクリームにあるんじゃないかと。
手間取っていたのは、ビードクリームが合わなかっただけ?
その時、おすすめいただいたのが「バス&トラック用ビードクリーム」。 バス&トラック・・・ バストラ! カタカナ4文字にする必要性は全くないんだけど、名前からして、なんかやたらに強力そう! いつも使っていた「二輪車用ビードクリーム」とはそもそも成分が違うのでは? と思い、それぞれの成分を調べてみたら・・・ 意外な結果でした。
ビードクリームの役割と成分はなにか?
そもそも、ビードクリームの成分と役割は何でしょうか? それは、タイヤをホイールに組み込む際の潤滑剤として働くというもので、ビードがスムーズにリムへ収まることを助けています。また、タイヤを正確に位置決めできるので、空気漏れを防ぐ効果も期待できます。 ではビードクリームの主な成分はというと、潤滑を目的としたグリセリンや、シリコーン系の成分が一般的です。これらによって、タイヤとホイールの摩擦を低減し、タイヤ交換をスムーズに行えるようにします。 バイク用のビードクリームとバス&トラック用のビードクリーム、実は成分的には、大きな差がないのです。 違うといえば、「作業時間」。 一部のスポーツバイクは別として、バイクのタイヤといえば、そのほとんどが手組みできるレベルで、4輪に比べたら、難易度は低い方です。それに対して、トラックやバスはタイヤ自体がとても大きく、太く、機械を使っても相当な力を要します。つまり、ビードクリームにも高い潤滑能力が要求されるわけです。そして、一番大きな違いが、必要な作業時間が長いということ。そのため、バス&トラック用のビードクリームは、塗ってから乾燥するまでの時間が、長く設定されているのです。 乾燥時間・・・そこの違いだったかっ!!