僕にとっての最強カブ系タイヤ、MICHELIN ANAKEE STREETをさまざまな路面で試してみた【CT125ハンターカブ】
この有料道路、なにげにコーナーもあって、しかも縦溝が切ってあるんですよ。グルービングってやつね。普通のバイクだったら慎重に走るポイントじゃん。 でも、アナキーストリートなら縦溝が平気になるんですよ。縦溝につかまらなくなるというか。タイヤによってはかなり怖い思いをする縦溝だけど、アナキーストリートなら全然へっちゃらノーストレス。 アナキーストリートを装着することによる最大の恩恵はコレじゃないかな。 昔乗ってたNS400Rなんかは16インチってこともあって、縦溝があるとまともに走行できないくらい怖かったけど、ハンターカブ+アナキーストリートなら鼻歌混じり。ほんとこのためだけに履いても良いくらい、素晴らしいのよ。 ちなみにスーパカブ90にアナキーストリート2.50を履いた時も、縦溝が平気になったことにすごく感動したんですよ。ハンターカブ+2.75でも平気なので、これはもうアナキーストリート自体の特性と言って良いかも。 もちろん、市街地で感じた直進性の良さや素直なハンドリングは峠や巡行でももちろん効果抜群。 直進はビシッとした安定感でゆとりをもって巡行できるし、峠に入ったらステップへの荷重を軽く意識するだけで、バイクヘタクソな自分でもめっちゃ気持ちよく、楽しく走ることが出来るのよ。 正直オンロードについては全く不満なし。 同じくミシュランのパイロットスポーツならもっと高い次元の性能をもってるのかもだけど、アナキーストリートでも十分以上。何の不満もないどころか、最高に楽しく走れるよ。 さらに、路面にひびが入ってたりとかで舗装状況が悪くても不安なく走れる。走りの許容度がとてもつもなく高いというか、状況を選ばず走れる感じが、さすがのアベンチャータイヤ。路面状況に変化があっても、多少のことでは全然気にならずに走ることができるのよね。
オフロードも色々試してみる
さて、アドベンチャータイヤなので、不整地も色々試してきたよ。しかしながらオフロードと一言でいっても、すごく色んな状況があるるわけで。 なので、何日かけて色んな路面を試してみたよ。日をまたいでるのでちょいちょいハンターのカスタムが変わってますが、ご容赦を。 ────────── フラットダート ────────── まずはフラットダート。 正直このレベルに綺麗なフラットダートだと、普通にトコトコ走る分には少しも怖くないね。オンロードがあまりにも良い感じでなので、逆オフロードでは直進性の高さがダート走行の邪魔になるんじゃなかろうかという懸念もあったのよ。でも全然杞憂だった。 直進性はあるんだけど、あくまでコントロールできるわかりやすいもので、進路を変えたりギャップをよけたりといった細かい動きも、すいっと自然に向きを変えることができる。 さらに、石とかで多少タイヤを取られても余裕でリカバリーできる。というか、アナキーストリートの懐が深いから余裕が出てあるんだろうね、姿勢を崩しづらい印象。 路面状況は、草まじりの均一な砕石。ハイカムとマフラーでパワー出てるし、サスは硬くなってるので、アナキーストリートじゃなかったらこれくらいのフラットダートでもヒヤッとする場面はあると思う。 ハイペースでの走行はわからないけど、普通に走る分には凄く走りやすい。アドベンチャータイヤであるところのアナキーストリートには、フラットダートじゃ余裕過ぎたかも。 ────────── 落ち葉のある林道 ────────── フラットダートでは物足りなかったので、お次は枯れ葉つもる近所の林道。 比較的フラットとはいえ、林道なのでさっきよりもだいぶデコボコはしてる。時々石も落ちてる。 路面状況としては、土の上に落ち葉が被ってる。土なので轍が結構深い。 路面変化もさっきより激しいし、坂もあるけど苦も無くこなせる。 アクセル開けた時に落ち葉で滑るかと思ったけど、そんなこともなくスムーズに走破出来ちゃう。 ────────── トライアルコース ────────── 林道から今度はコースに行くよ。静岡県浜松市にある「てんてんゴーしぶ川」のトライアルコース。正確にはコースじゃなくて、セクションを繋ぐ移動路かも。 大小さまざまな石のある、いわゆるガレた状態。上り下りの傾斜も相当なもの。 正直、移動路とはいえハンターカブで行くような道じゃなかったかもしれないレベル。上手い人ならハンターでも余裕なのかな。腕前の差って残酷ですよね。 特に登りがしんどかったんだけど、自分がリアタイヤというかステップに荷重を掛けれないことや、エアポンプを忘れて空気圧を抜かなかったせいもあって、アナキーストリートの実力を発揮させれなかった。すいません。 ただ、傾斜が緩ければ走るの自体は割と行ける。 下りに関しても、腕前の問題だけで、アナキーストリート自体は、ガレたり土だったりと変化する厄介な路面でも自然な感触で追従してくれたし、ブレーキも予想以上にストレスなく使えた。グリップしすぎてABSが効きまくるんじゃないかという心配もあったけど、のんびりなめるように走る分には、丁寧にブレーキすれば全然問題なし。 ゴツゴツのブロックタイヤとかオフに特化したタイヤなら、よりシチュエーションに適しているかもだけど、アナキーストリートの素晴らしいのはロードからオフまで走れる汎用性の高さ。 正直、コースじゃない林道とかなら攻めない限り不満は出ないんじゃないかな。