年末はいつも仕事で帰省ができず、甥っ子姪っ子には「お年玉」をあげていません。「現金書留」にしてでも送った方がいいのでしょうか?
子どもにとって新年最初の楽しみであるお年玉。コロナ禍以降はなかなか親戚全員で集まれずに、渡したいけどどのように渡せばよいか分からないと悩んだ経験がある方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、遠方からでもお年玉を渡す方法をご紹介します。現金書留をはじめ、近年は「キャッシュレスお年玉」も普及しています。「帰省できないけど、お年玉を渡したい」という方は、ぜひ参考にしてください。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
「現金書留」でお年玉を送る人はどれくらい?
株式会社インテージの「2024年お年玉調査」によると、現金書留でお年玉を送る割合は以下の通りです。 ●自分の子ども:0.7% ●孫:5.0% ●親戚の子ども:2.9% 自分の子ども宛てに現金書留を利用する方は1%未満でしたが、孫や親戚の子どもなどには利用している方が一定数いるようです。日本郵便株式会社によれば、現金書留には以下のようなメリットがあります。 ●当日中の再配達:元日や親戚が集まる日にしっかり届けられる ●休日配達:年末年始も対象に含まれている ●配達日・時間帯希望再配達:親戚が集まる時間帯に再配達希望ができる ●郵便追跡システム:ちゃんと目的地に届いているか確認できる ●万が一の場合の補償:最大50万円まで損害要償額の申し出が可能 年末年始や元日も通常通り対応できる点から、現金書留は遠方からお年玉を渡す手段として活用されていると考えられます。送付手順は以下の通りです。 1.郵便局窓口で現金書留郵便専用封筒を購入する:原則、指定の現金封筒を使用し、必ず「現金書留」とする 2.封筒に現金を入れ、封を閉じたら指定の場所に割り印を押す:裏面上下2カ所・サインでも可能 3.郵便局窓口で送付手続きを行う:ポスト投函(とうかん)はできないため要注意。控えは必ず保管する 遠方の場合、送付までに時間がかかる可能性もあるため、早めに郵便局で手続きを済ませるとよいでしょう。
コロナ禍以降は「キャッシュレスお年玉」も注目を集めている
近年は「キャッシュレスお年玉」も遠方から渡す方法として注目を集めているようです。「キャッシュレスお年玉」とは、電子マネーやモバイル決済などで使用できるお金をお年玉として渡す方法です。 キャッシュレス決済は明確な年齢制限が設けられていないため、基本的に渡す相手がスマートフォンを持っていればお年玉を送付できます。総務省の「令和5年通信利用動向調査の結果」によると、6~12歳でも89.1%がインターネットを利用しており、48.1%がスマートフォンを使用しています。 13歳以上は85%以上がスマートフォンを利用しており、ほとんどの子どもにキャッシュレスでお年玉が渡せる状況です。そのため、郵便局に行く時間がない方はスマートフォンを利用してお年玉を渡す方法も検討してみるとよいかもしれません。