【UFC】木下憂朔と風間敏臣が、8.10 ラスベガス大会に出場。ともにUFC初勝利目指し1年ぶり再起戦
◆打ち合い上等のパーソンズに木下は「ほんまにバチバチいきます」
2024年8月10日(日本時間11日)米国ネバダ州ラスベガス・UFC APEXで開催される『UFC FIGHT NIGHT』に、木下憂朔(キルクリフFC)と風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)の出場が正式発表された。 【写真】ゴフ戦では打撃で攻勢の場面も見せた木下だったが… ▼ウェルター級 5分3R ジョニー・パーソンズ(米国/Syndicate MMA)9勝3敗(UFC1勝0敗) 木下憂朔(日本/キルクリフFC)6勝3敗(UFC0勝2敗) 23歳の木下は、正道会館で習ったフルコンタクト空手をベースに、稲垣組で総合格闘技を始め、パンクラスウェルター級1位に。2022年8月に、日本人初のコンテンダーシリーズ勝利からのUFC契約を決めた。 2023年2月のUFCデビュー戦ではアダム・フューギットのシングルレッグで崩され、右ストレートをもらってバックからのヒジ連打で 初のTKO負け。 8月の2戦目では、ビリー・ゴフとの打ち合いのなか左ストレート、右ハイを当ててゴフのテイクダウン狙いを切るも、ゴフの右ボディを受けてダウン。2試合連続の初回TKO負けを喫している。 米国フロリダのキルクリフFC所属として、佐藤天らとともにMMAを磨いてきた木下は当初、2月17日の『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』で7勝無敗のダニー・バーロウと対戦予定だったが欠場。半年の期間を経て、同じコンテンダーシリーズ出身(2021年)のジョニー・パーソンズと対戦する。 32歳のパーソンズは、アマチュアムエタイ6勝1敗、アマチュアMMA4勝1敗の白星を全てTKO勝ちすると、2013年にプロMMAデビュー。3戦目で元UFCのショーニー・カーターを1R KOに下すなど、ここまで9勝(7KO)3敗をマークしてきた。 ラスベガスのシンジケートMMAで打撃コーチも務め、2021年10月のコンテンダーズシリーズで現PFLのソロモン・レンフロにスプリット判定勝ちでUFC入りすると、2023年7月のダニー・ロバーツ戦で2R TKO勝ち。今回がオクタゴン2戦目となる。 木下より8cm低い175cmのスイッチヒッター。基本はオーソドックス構えから右ミドル、左右ハイキックを多用するが、サウスポーのロバーツとの打ち合いではスイッチしてサウスポーになり、右アッパーから左ヒザと繋げて首相撲でも削る立ち技を披露。 比較的近い距離で打ち合い上等の殴り合いのなか、強い右オーバーハンドを持ち、ロバーツ戦では左を被弾しながら、左フックを効かせてグラつかせると、首相撲右ヒザで再び泳がせて、頭が下がったところにカウンターの左フック! さらに返しの右をシャープに打ち抜き、ロバーツをKOしている。 蹴りを軸に、中間距離も近い間合いも武器を持つパーソンズの組みはダブル・シングルレッグよりも立ち技バックボーンの上組みでのこかしに長けており、ボディロックから足払いを合わせてのテイクダウン、相手の蹴り返しを掴んでのテイクダウンでパウンドで押さえ込みには固執しない。。 ディフェンス面では、5つの一本勝ちを持つロバーツのシングルレッグを片足立ちで切り、スプロールしての潰しではトップコントロールからの削りに徹しており、12戦のキャリアでサブミッションでの一本勝ちも一本負けも記録していないため、対レスラーでのテイクダウン耐性や、ボトムになったときの寝技に関しては未知数だ。 UFC Apexでの比較的小さめのオクタゴンでの試合となるが、木下としては長いリーチ、コンパスを活かした距離のコントロール、キルクリフで磨いた組み技を混ぜてのMMAで上回りたい、ストライカー、パーソンズとの一戦だ。試合決定に木下は「ほんまにバチバチいきます」と打ち合いも辞さない構えを見せている。