【ハイライト動画あり】早稲田大学がFW・BKで計8トライ。近畿大学は強力スクラム&アタック炸裂。第61回全国大学選手権・準々決勝
大学選手権準々決勝。12月21日(土)に行われた関東大学対抗戦1位・早稲田大学と関西リーグ3位・近畿大学の一戦は、赤黒ジャージーのトライラッシュから始まった。 【ハイライト動画】早稲田大学 vs. 近畿大学(12月21日)
まずキックオフボールを早稲田大が確保。この日相手の2倍にあたる14回のペナルティを犯した近畿大は、反則から自陣5mラインアウトのピンチを迎える。
ここで早稲田大が堅固なモールを組んで前進。最後尾のHO佐藤健次主将がグラウンディングに成功し、先制トライに成功。
近畿大は避けたかったはずの先制トライを浴び、早稲田大は開始2分にしてモールというトライパターンに手応えを掴んだ。
「(前半は)ひとつのペナルティで自陣に入られた時に、すぐにスコアされてしまいました」(近畿大・中村志主将)
被トライ直後、近畿大もお返しとばかりにパリ五輪7人制代表だったWTB植田和磨が、キックオフが重要となるセブンズ仕込みのテクニックで、キックオフボールを見事に捕球。
敵陣でアタック機会を得るが、早稲田大はWTB池本晴人がジャッカル成功。武器の守備力で跳ね返してみせる。
7点を追う近畿大は前半5分、ふたたびチャンスを得る。
敵陣22mラインアウトで、ロングボールからCTB藤岡竜也が直接確保して突進。低い姿勢でインゴールに突っ込んだものの、(映像では一瞬ゴールラインに触れたように見えたものの)映像判定はなくノートライとなった。
「(今日)機能していたのはディフェンス。ちょっとしたミスはありましたが、基本的にはタックルした人間が素早く起きて次に行くところで崩されなかったのが収穫でした」(早稲田大・大田尾竜彦監督」
すると早稲田大が反撃に転じる。
近畿大は随所で鋭いタックルを放つものの、2連続のペナルティ(ノットロール・アウェイ)でエリア後退。ここで先発を託されたFB植木太一が鋭いスワーブから前半11分にインゴールへ入った。
「一番良い状態の選手を使うのが今年のポリシーです。(FB)植木に関してはスピードが非常にあって良かった」(早稲田大・大田尾監督)