ロス周辺の同時多発的山火事 5人死亡 18万人に避難命令
ロサンゼルス、カリフォルニア州、1月10日 (AP) ― 米西海岸カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で、同時多発的に進行してい山火事の消火活動に当たっている消防は1月9日、一部で延焼を食い止めることに成功している。 ロサンゼルスの西、太平洋岸の高級住宅地パシフィック・パリセーズから、北東のパサデナまでの間にあるコミュニティーが猛烈な炎に焼き尽くされ、18万人ともいわれる住民が避難を余儀なくされている。 この山火事でこれまで5人の死亡が確認された。 また、略奪などの罪で少なくとも20人が逮捕された。 延焼を早め、住民の間に混乱を促した猛烈な季節風は幾分落ち着いたが、再び突風の脅威が迫っている。 ロサンゼルス市全体で、少なくとも18万人の市民が避難指示または命令を受けており、この山火事でこれまでに東京世田谷区の2倍の広さに相当する117平方キロメートルが焼失した。 最近のデータによると、気候変動に伴う気温の上昇と降雨量の減少により、カリフォルニアの山火事シーズンは早く始まり、終わりも遅くなっている。 さらに、悪名高い季節風「サンタアナ」などの高温で乾燥した風が、南カリフォルニアの気温を平均より高くしており、5月上旬以降2.5ミリ以上の雨が降っていない。 (日本語翻訳・編集 アフロ)