介護センターを寝間着で避難 ロス北東部で新たな火の手
ロサンゼルス、カリフォルニア州、1月9日 (AP) ― 米西海岸カリフォルニア州ロサンゼルスの西に位置する太平洋岸の高級住宅地パシフィック・パリセーズを焼き尽くした大規模火災発生から数時間後の1月7日、今度は内陸部の丘陵地帯で新たな山火事が発生し、多くの家屋が焼失、数万人に避難命令が出された。 「イートン・ファイアー」は現地時間午後6時半前、アルタデナの自然保護区付近で発生。 火の回りは驚くほど速く、地元の高齢者介護センターでは職員が、寝間着のまま数十人の入居者を車椅子やベッドに乗せて駐車場まで退避させ、そこで避難場所に搬送する救急車などの緊急車両の到着を待った。 高温で乾燥した季節風「サンタアナ」は7日夜からさらに強まり、数日間は続くと見られ、丘陵地帯やその麓では、ここ数カ月間まとまった雨が降っていない地域を含め、風速40メートルを超える突風が吹き荒れると予想されている。 パシフィック・パリセーズを焼き尽くした火事の正確な被害は発表されていないが、約3万人が避難を余儀なくされ、1万3000棟を超える建物が焼失の危険にさらされている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)