ETH/BTCレシオが2021年4月以来の低水準まで低下、その重要な意味とは
レシオはさらに下落か
技術的な側面や他のブロックチェーンの利回り向上も、イーサリアムの需要不足の要因となっているとの意見もある。 「ETH/BTCレシオは、イーサリアムのステーキング利回りが3%前後、あるいはそれ以下と競争力がないため、低下を続けている。一方で、ステーブルコインのステーキングや、TONのような他のエコシステムトークンの取引では高い利回りを得ることができる」とリサーチャーのニック・ラック(Nick Ruck)氏は述べた。 「BTCもレンジ内でよく持ちこたえている。ビットコインETFは9月13日には過去2週間で最高の流入額を記録し、イーサリアムと比べた際の魅力を増している」とラック氏は付け加えた。 さらに、カプチケヴィッチ氏のようなトレーダーは、ETH/BTCレシオに投資している人々にはさらなる苦難が待ち受けていると考えている。 「ETH/BTCレシオは、0.02~0.03のレンジまでさらに下落する可能性がある。これは、ビットコイン半減期から数カ月が経過し、通例であれば、投資家にはアルトコインへのポジティブな心理が生まれることや、アルトコインが株式市場に対して一般的に高いベータ値(連動性)を示すことを考えると驚くべきことだ」と同氏は指摘した。 「投資家は、今後の金融および規制の枠組みについて、より明確な情報を待っているようだ。持続的な上昇相場がなければ、投資家がアルトコインを購入して、より高いリターンを求め、よりリスクを取ることは期待できない」 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Shutterstock|原文:Ether-Bitcoin Ratio Drops to Lowest Since April 2021. Here’s Why It Matters
CoinDesk Japan 編集部