コットンとリネンの違いは?レーヨンは何でできてる?シルク、ポリエステル、衣類の繊維それぞれの特徴は?
衣類に使われる繊維にはさまざまな種類があり、それぞれ「乾きやすいがシワになりやすい」「シワになりにくいが静電気を起こしやすい」など異なった特性を持ちます。本記事では、特によく使われている繊維に着目し、それぞれの特徴をご紹介します。 【写真】衣類に使われる繊維にはどんなものがある? * * * * * * * ◆主な天然繊維 天然繊維は自然由来の繊維で、原料によって「植物繊維」「動物繊維」「鉱物繊維」に分かれます。一般的に、衣類に使われるのは「植物繊維」と「動物繊維」の2種類です。 <植物繊維>植物繊維とは、植物の茎や葉、種子などからとれた繊維のことです。一般的にはコットンとリネンがよく使われています。 ・コットン(綿) 綿花から採れる柔らかな繊維。数ある繊維の中でも特によく使われるものです。 丈夫で吸湿性・通気性に優れているため、Tシャツやさまざまな衣類に採用されています。アイロンなどの熱に強い一方、水洗いによって縮みやすく、シワになりやすいのがデメリットです。 ・リネン(麻) 亜麻(あま)科の植物から採れる繊維。吸湿性が高く乾きやすいため、春・夏向けの衣類によく使われます。 コットン同様シワになりやすいほか、色落ちしやすいのもデメリットです。 <動物繊維>動物の毛や繭から採取される繊維を動物繊維といいます。 ・シルク(絹) 蚕の繭から採れる繊維。 つややかで肌触りもよいため、高級ブランド商品に使われる傾向があります。 デメリットは熱や摩擦に弱いことと、紫外線により黄色く変色してしまうことです。 ・毛 ヒツジやヤギなどの動物の毛から採れる繊維。最も一般的なのはウール(ヒツジ)ですが、他にカシミヤ(カシミヤヤギ)、アルパカ、アンゴラ(アンゴラヤギまたはアンゴラウサギ)などもあります。いずれも保温性が高いため、秋・冬向けの素材です。 ウールやカシミヤは縮みやすい、アルパカはチクチクしやすい、アンゴラは毛が抜けやすい、といったデメリットがあります。
【関連記事】
- スタイリスト・西ゆり子「服を変えれば、人生が変わる!でも、教えてくれる場所がない…私が『着る学校』を作った理由」
- 70歳、黒い服にチャレンジしたい!夏の黒を涼やかに、若々しく着こなすポイントは「透け」と「抜け」。赤や青など濃い色は避け、白で「抜け」を作る
- 老後のひとり暮らしに立ちはだかる<5つの壁>とは。自由なおひとりさま生活が抱える「心と体」両面のリスクを考える
- 人類史上で最も長生きした女性が「1週間に1キロ食べた」好物とは…医師「疲れ知らずの体をつくるのに食事の変革は必須」
- 『虎に翼』次週予告。「愛のコンサート」大成功で寅子の環境が激変。一方、法曹界へ導いてくれた穂高先生は「時代も変わった。役目を終えた」と語り…