2011年にポールを獲得していてもレイカーズは優勝できなかった?識者が見解「ウエストを戦うにはサイズが必要だった」<DUNKSHOOT>
NBAレジェンドのコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)は、20年間のキャリアで5度のリーグ制覇を経験した。シャキール・オニールをはじめ数々のスターと共闘したなかで、“幻のデュオ”として再三挙がるのがクリス・ポール(現サンアントニオ・スパーズ)だ。 【動画】まさに“コート上の監督”!ポイント・ゴッド、ポールの好プレー集! ただ、『ESPN』の名物記者として名を馳せたエイドリアン・ウォジナロウスキー氏は、トレードが実現していてもチャンピオンにはなれなかったとの見解を示している。 コビーが15年目のシーズンを終えた2011年オフ、レイカーズ、ニューオリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)、ヒューストン・ロケッツの3チーム間でトレード交渉が行なわれ、一度は合意に至った。 トレードの詳細は、レイカーズはホーネッツからスターガードのポールを獲得し、レイカーズからパウ・ガソルがロケッツへ、ホーネッツにはラマー・オドム、ケビン・マーティン、ルイス・スコラ、ゴラン・ドラギッチが加入するというものだった。 しかし、当時のホーネッツはオーナーが不在でリーグが所有していたため、トレード成立にはNBAコミッショナーのデイビッド・スターンの承認が不可欠。リーグの戦力バランスにもたらす影響が考慮された末、最終的に承認が得られずトレードは破談となった。 結局、ポールはエリック・ゴードン、クリス・ケイマン、アル・ファルーク・アミヌ、ドラフト1巡目指名権とのトレードでロサンゼル・クリッパーズへ移籍したが、レイカーズでコビーとプレーしていたシナリオに思いを馳せるファンは、今なお多い。 そんななか、昨年9月まで『ESPN』の名物記者として活躍し、現在は母校セント・ボナベンチャー大の男子バスケットボールチームのGMを務めているウォジナロウスキー氏は、優勝していた可能性には否定的なようだ。 元NBA選手のカーメロ・アンソニーがホストを務めるポッドキャスト『7PM in Brooklyn』に出演した際、「正直に言うと、レイカーズは優勝できるほどの強さはなかったと思う」と指摘。 「サイズもなかったし、パウはヒューストンに行く予定だった。ラマーはニューオリンズに行くはずだった。当時、クリス・ポールとコビー・ブライアント(擁するチーム)がリーグ最高のチームだったとは思えない」 ウォジナロウスキー氏は「ウエストを戦うにはサイズが必要だった。パウがいなくなることの影響を、人々は小さく見積もりすぎている」と続け、当時ライバルチームのサンアントニオ・スパーズにはティム・ダンカン、オクラホマシティ・サンダーにはケンドリック・パーキンスやサージ・イバカ、メンフィス・グリズリーズにはマルク・ガソルといったビッグマンがおり、仮にコビー&ポールのデュオでも熾烈なウエストの争いを制するのは難しかっただろうと主張していた。 構成●ダンクシュート編集部
【関連記事】
- 「僕らは心でつながっていた」ポールがコビーとの“幻のデュオ”を回想「きっと楽しかったと思う」<DUNKSHOOT>
- 幻に終わった“レイカーズ移籍”から10年、サンズを躍進に導くクリス・ポールは「たられば論」に終止符を打てるか<DUNKSHOOT>
- コビーと「ショーを披露できただろう」。ポールが破談となった2011年のレイカーズ移籍を回顧<DUNKSHOOT>
- サンダーOBのフィッシャーが2012年ファイナルの後悔を明かす「もう少し声を上げていればよかった」<DUNKSHOOT>
- “シカゴのスター”ローズを称える式典が開催。「僕らにとってのチャンピオン」という盟友ノアの言葉に涙する場面も<DUNKSHOOT>