〔東京外為〕ドル、154円台半ば=午後は買い戻し(25日午後5時)
25日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、売り買いが交錯した後、終盤は1ドル=154円台半ばで推移した。午前中は時間外取引で米長期金利が低下したことで売られたが、午後は買い戻された。東京時間の値動きはおおむね下にいっていこいで、方向感を欠いた。午後5時現在は、154円53~54銭と前週末(午後5時、154円71~72銭)比18銭のドル安・円高。 前週末の海外市場では、欧州時間は154円80銭台に上昇した後、154円40銭前後で小動きとなった。米国時間に入ってからは、序盤は良好な米経済指標を受けて155円前後に浮上。その後は新規の手掛かりを欠く中、154円台後半でもみ合った。 週明けの東京時間は、午前9時すぎに米長期金利の低下などで153円80銭台に下落。仲値にかけては、実需筋の買いでいったん持ち直した後、昼前には153円台半ばに反落した。正午に向けては買いが広がり、153円台後半に上昇。午後も買い戻しが続いて上値を切り上げた後、伸び悩む場面もあったが、終盤は買いが先行した。 市場では「次期米財務長官に指名されたベッセント氏は財政規律を重視する、との見方が米金利低下につながった」(為替ブローカー)とされる。もっとも、「153円台では押し目買いも強かった」(大手邦銀)とされ、売り一巡後は戻り歩調となった。東京時間は「上下動がみられたが、基本的には方向感を欠いた」(同)との声が聞かれる。 ユーロは終盤、対円、対ドルでやや伸び悩んだ。午後5時現在、1ユーロ=161円49~51銭(前週末午後5時、162円23~24銭)、対ドルでは1.0450~0451ドル(同1.0485~0486ドル)。