ナポリタンを焼きそば風に 市民のイチオシ「直方焼きスパ」/福岡県直方市
直方市観光ポータルサイト「ココロミチル NOGATA」に掲載している直方焼きスパMAPでは、現在16店舗を紹介しています。 JR直方駅前にある「ご飯とパスタのお店 Bon」は、鋳鉄製の小型鍋「スキレット」で調理し、中央に生卵をのせています。辛さは2種類、唐辛子「あり」と「なし」のソースを選べます。 レンガ造りの銀行跡に店を構える「ギャラリー レストラン Buono(ボーノ)」では、フライパンで麺にしっかりと焼き目をつけ、食感にこだわっているそうです。熱々の鉄板に盛りつけ、麺の間にチーズを挟んで提供しています。 「画廊カンヴァス&めし屋」でも、金曜のランチタイムに10食限定で注文を受けています。セットで出てくるみそ汁にもよく合うと、来店客に驚かれるそうです。
地域の力に支えられて
直方焼きスパが地域を代表するグルメとして定着したのは、飲食店や住民らの支えがあったからこそです。ただ、レシピ復活から10年以上が経過した2021年、「直方焼きスパ広め隊」が会員の高齢化などを理由に解散しました。 焼きスパ文化の火を消すわけにはいかない――。新たに、地域団体「のおがたわくわく実行委員会」のメンバーらが立ち上がります。
「のおがたわくわく焼きスパ広め隊」として22年に活動を開始。イベントで使う大きな鉄板などを譲り受け、地元のイベントで焼きスパを販売したり、市内の高校で郷土の味を伝える出前授業を行ったりと奮闘しています。 のおがたわくわく焼きスパ広め隊の中野昭子隊長(64)は「まちづくりに食の名物は大事な要素。直方焼きスパをもっとアピールして市外からも人を集め、まちを元気にしていきたい」と語ります。
読売新聞