最近スーパーで「セルフレジ」が増えていますが、お店的にお得なのですか? お客側に“メリット”はあるのでしょうか?
スーパーを始めとした小売店で、セルフレジの導入が急速に進んでいます。 レジ打ちの作業を顧客に委ねることで、店側はそれにかかる人件費を削減できるというメリットがあります。しかし、買い物の代金が変わらないのであれば、顧客にとってはメリットがあるのでしょうか。セルフレジと有人レジのどちらがお得なのか、検証してみましょう。 ▼セルフレジになったら「客に仕事をさせるのか!」と暴言を吐かれた! 仕事だし我慢するしかないの?
セルフレジとは
セルフレジには、「フルセルフレジ」と「セミセルフレジ」の2種類があります。 フルセルフレジは顧客自身が商品のスキャンから支払いまで行うタイプで、セミセルフレジは商品スキャンを店員が行い、顧客は支払いだけを行います。 一方、有人レジは以前からあるもので、スキャンや支払いをすべて店員が行うものです。
セルフレジのメリット
セルフレジにはどんなメリットがあるのか、顧客の立場、小売店側の立場、それぞれで考えてみます。 ■顧客にとってのメリット セルフレジが導入されていると、顧客はレジ待ち時間が短縮され、よりスムーズにスピーディーに買い物することができます。また、自分の買い物商品を自分でスキャンし、店員が介在しないため、購入内容を他人に知られる心配がありません。さらに、店員とのやりとりや金銭の受け渡しがないため、感染症対策にもなると考えられるでしょう。 ■小売店にとってのメリット 小売店にとっても、セルフレジの導入は多くのメリットがあります。 レジ打ち作業のために従業員を配置する必要がないため、人件費の削減につながります。同時に、従業員はほかの業務に集中することで、店舗運営業務の効率化が可能となるでしょう。営業時間を延長でき、業態によっては24時間営業が可能になる店舗もあるかもしれません。
有人レジのメリット
有人レジの場合のメリットも考えてみます。 ■顧客にとってのメリット 有人レジの場合、顧客が自分でレジ操作することはありません。セルフレジが併設されている店舗でも、レジ操作に不慣れな顧客は有人レジを利用し、商品のスキャンなど全てを店員にまかせることができます。また、商品についての詳細や使い方などを、レジで店員に相談することもでき、安心して買い物することが可能となります。 ■小売店にとってのメリット 小売店にとって有人レジは、顧客一人ひとりに合わせた個別対応が可能となり、顧客満足度向上につながります。商品の特徴やおすすめなどを直接伝えることで、顧客の購買意欲を高め、売上アップにも貢献する可能性があります。セルフレジとは異なり、有人レジでは人とのコミュニケーションを重視したサービスを提供できることが大きなメリットとなります。