「しっかりチャンスをつかみたい」西武・隅田知一郎、初の2桁勝利への決意 今季9勝で迎えるシーズン最終戦
西武の隅田知一郎投手(25)が9日の楽天との今季最終戦(楽天モバイルパーク宮城)に先発し、プロ初の2桁勝利を目指す。先発予定だった4日の同カードが降雨中止となったため、9月25日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)以来、中13日での登板となる。 ■戦力外選手、および引退発表選手はこちら【一覧】 「(4日は)まだ登板の準備もしていなかったので(精神面での)影響はまったくありません。登板間隔が空いたことくらいですね、今までと変わるのは」。最終戦が9日に延期となり、6日以降は本来なら予定になかった全体練習で調整してきた。 昨年は9月17日のロッテ戦(ベルーナドーム)で9勝目を飾り、その後の2試合に先発しながら10勝目に届かなかった。今年も9月18日のオリックス戦(同)で9勝目を挙げ、同25日のソフトバンク戦は7回2失点で黒星を喫した。節目の白星を前にして、今年も同じ道を歩むわけにはいかない。 1年を通しての投球でつかむのが2桁勝利で「今シーズンも、ここを抑えれば勝てたというゲームで打たれて負けている。そこを投げ切れていたら、もう10勝に届いていた」と反省する。それでも、チームがここまで49勝91敗2分けと大きく低迷した中でローテーションを守って勝利を積み重ねてきた自負もある。 チームでは今井達也、新人の武内夏暉が10勝に到達した。「勝ち負けは本当に兼ね合いがある。打線が打たなければ勝てないし、投手が抑えなければ勝てない。その中で勝てるチャンスをしっかりつかんでいきたい」。チームの50勝と3人目の10勝投手をかけて東北のマウンドに挑む。
西日本新聞社