「セブンサミッター」に挑戦! 長野県南部で7山制覇し、称号獲得を
長野県阿智村内に登山口がある七つの山を全て登頂した人に「セブンサミッター」の称号を与える「阿智セブンサミット」が好評だ。10年前に地元の実行委員会が始めた取り組み。新型コロナ下のアウトドアブームなどにより数年前から口コミで広がり、昨年は初年の7倍の380人余が達成した。担当者は「紅葉が見頃となり、ちょうど良い季節。ぜひ阿智の山を登りに来て」とアピールしている。 【地図】「セブンサミッター」対象の7山 阿智セブンサミットは2014年7月、阿智村や観光事業者などでつくる「富士見台エコトレッキング委員会」が観光地として魅力の底上げを図ろうと開始。日本百名山の恵那山(2191メートル)、信州百名山の大川入山(1908メートル)と富士見台高原(1739メートル)に加え、南沢山(1564メートル)、高鳥屋(たかどや)山(1398メートル)、蛇峠山(1664メートル)、網掛山(1133メートル)=地図=と、初心者でも安全に登りやすい山を対象に選んだ。現在は同村園原地区の東山道・園原ビジターセンター「はゝ(は)き木館」が窓口となっている。
最初の年は50人 年々増える達成者
同センターによると、14年の達成者は50人ほどだったが、徐々に増え、20年には184人になった。21年以降は毎年、300人を超え、今年も10月末時点で280人と前年並みのペース。同センターの北林夏布(かほ)さん(37)は「山専用アプリの普及や新型コロナ下のアウトドアブームで爆発的に参加者が増えた」。達成者に配布しているバッジは毎年色を変えており、何年も達成を繰り返してバッジを集める登山者も多いという。 達成条件は、それぞれの山頂付近に設置された「阿智7サミット」の看板と登山者が一緒に写るように7地点で記念撮影し、同センターで見せるだけ。北さんは「七つの山はそれぞれに歴史があり、バラエティーに富んでいる。ぜひチャレンジし、帰りは昼神温泉で汗を流してもらえたらうれしい」と話している。