新大関・大の里、琴桜と大関同士の三番稽古で11勝9敗 「1週間ある。まだ良くなる」…二所ノ関一門の連合稽古
大相撲九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が4日、福岡市内の佐渡ケ嶽部屋の宿舎で行われた。新大関・大の里(二所ノ関)は、琴桜(佐渡ケ嶽)と大関同士での三番稽古(同じ相手と相撲を取る)を行い、計20番取って11勝9敗。稽古序盤は琴桜に組み止められ、星を伸ばせなかったが、中盤からは右差しからの左巻き替えなど新たな引き出しを見せた。「途中少しダメなところも出たので、もう一度しっかり修正したい。大関とやることができたので、良かったと思う。良い悪いも出たと思うので、もう一回しっかり見つめ直して、また初日に間に合うように頑張りたい」と振り返った。 大の里が琴桜と稽古総見を除き場所前に胸を合わせるのは、夏場所前、名古屋場所前に続き3回目。5月の夏場所前は過去2戦全敗だったこともあり、師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)に、出稽古を直訴。6勝2敗と自信を深め、本場所での初勝利につなげていた。今回は大関としての手合わせとなったが「先場所はしていないが、琴桜関のところに出稽古するというのは恒例でもある。調子も上がってきているので、毎場所大関とやれていることを、しっかりと自分のものにして頑張りたい」と手応えを口にした。 今後の課題については「下半身と細かいことを意識して、しっかりもう一回見つめ直したい。まだまだだと思うので、残り1週間を短いと捉えるか、長いと捉えるかは自分次第。自分はまだ1週間もあると思っている。まだ良くなると思うので、しっかり頑張りたい」と気持ちを高めた。(大西 健太)
報知新聞社