ディバラがローマ残留へ サウジから3年総額約122億円の高額年俸オファーを拒否
移籍が濃厚とみられていたローマに所属するアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラが、2024-25シーズンもローマでプレーすることを決めたようだ。22日、『スカイスポーツイタリア』など主要メディアが一斉に報じた。 【動画】ディバラがローマ残留を宣言 現在30歳のディバラは、ユヴェントス在籍の7年間で通算115ゴール48アシストを記録し、数々のタイトル獲得に貢献。2022年夏にローマへフリートランスファーで加入すると、ここまで公式戦通算78試合に出場し34ゴール18アシストという成績を残していた。 ローマとの現行契約を2025年6月末まで残しているが、今夏にサウジアラビアのアル・カーディシーヤへ移籍する可能性が浮上。3年総額7500万ユーロ(約121.8億円)の高額オファーで個人合意に達し、移籍金400万ユーロ(約6億5000万円)から300万ユーロ(約4億9000万円)+ボーナスでクラブ間合意に近づいていると報じられた。 セリエA開幕節でベンチスタートとなったディバラは、22日の午後にトレーニング場で別れを告げ、ロッカーを整理。家族とともにサウジアラビアへ向かう飛行機も予約されており、同日に行われる予定だったセリエAの写真撮影も、すでにチームの一員ではないと考えて欠席したと報じられていた。 しかし、その後にディバラは自身のインスタグラムを更新。ローマで過ごした日々を振り返る動画とともに、「ありがとう、ローマ。日曜日に会いましょう」とメッセージを投稿し、実質的な残留宣言を行った。 急転直下の残留劇となったが、『スカイスポーツ』によれば、チームメートやスタッフ、ファンに別れを告げた瞬間がディバラの心境を変えるきっかけになったという。 特にアルゼンチン代表のMFレアンドロ・パレデス、MFエドアルド・ボーヴェ、FWマティアス・スーレとの別れの挨拶は心を動かし、ここ数日の間、ローマのサポーターから熱いメッセージを贈られたことも一因になったようだ。また、母国アルゼンチンから代表に戻るために移籍を思い留まるようにアドバイスがあったことや、ディバラの妻や母親がサウジアラビアへの移住に決して乗り気ではなかったことも、残留の決断に影響を与えたと報じられている。
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