〔米株式〕NYダウ続落、169ドル安=ナスダックも安い(31日午前)
【ニューヨーク時事】31日午前のニューヨーク株式相場は、前日に決算を発表したマイクロソフトとメタ(旧フェイスブック)が売り込まれ、続落している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比169.04ドル安の4万1972.50ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が361.57ポイント安の1万8246.36。 前日引け後に7~9月期決算を発表したマイクロソフトとメタは、売上高、純利益ともに四半期ベースの過去最高を更新。いずれも市場予想を上回る好業績を計上した。しかし、両社がそろって人工知能(AI)関連費用の増大を指摘したことを受け、AIブームを背景とした一段の株高期待が後退。割高感が強まっているとの見方から、ハイテク大手を中心に売りが膨らんでいる。 一方、朝方発表された米経済指標は、連邦準備制度理事会(FRB)が物価動向を判断する上で重要視する個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比2.1%上昇。伸びは3年7カ月ぶりの低水準となり、インフレの鈍化傾向を示す内容だった。半面、週間新規失業保険申請は21万6000件と3週連続で減少し、労働市場の底堅さを示唆。投資家は翌11月1日に発表される10月の雇用統計に注目している。 個別株を見ると、マイクロソフトが5%安、メタが2.4%安。このほか、両社を含む超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」は、アルファベットを除き、マイナス圏で推移している。ダウ構成企業では、朝方に決算を発表したメルクの下げも4%ときつい。