〔米株式〕NYダウ反発、126ドル高=ナスダックも高い(30日午前)
【ニューヨーク時事】30日午前のニューヨーク株式相場は、好決算銘柄を中心に買いが広がり、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比126.65ドル高の4万2359.70ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は16.13ポイント高の1万8728.88。 米企業の四半期決算発表が続く中、序盤は強弱まちまちな決算内容を眺めてもみ合う展開。ただ29日に2024年7~9月期決算を発表した米グーグルの親会社アルファベットは、売上高が前年同期比15%増、純利益も34%増と好調で、この日は一時10%と急伸。また、米クレジットカード大手ビザが同日発表した7~9月期決算も前年同期比で12%の増収、14%の増益と堅調。この日の取引では一時4%超高となり、ダウ平均の上げを先導している。 民間雇用サービス会社ADPが30日朝方に発表した10月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は、前月比23万3000人増と、市場予想(ロイター通信調べ)の11万4000人増を上回った。その後、米商務省が発表した7~9月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.8%増となった。伸び率は前期(3.0%)から小幅に縮小し、市場予想(同)も下回ったものの、プラス成長は10四半期連続で米経済の底堅さが示された。 個別銘柄では、7~9月期の売上高が市場予想を上回った写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を運営するスナップが16%と急伸。また、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフトもそれぞれプラス圏で推移している。一方で、この日発表した決算が減収減益となったキャタピラーは1.8%安。