「王様のように暮らしたい」エアコン不備の選手村に米体操選手たちが“不満”を吐露「とても暑い。空気が循環しない」【パリ五輪】
豪華な開会式が無事に実施され、本格的な開幕を迎えたパリ五輪。各競技で金メダリストも生まれ、白熱の日々が続く中で、アスリートたちのために用意された選手村も話題となり続けている。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 開幕前から何かと話題は尽きなかった。82棟約7200室を配備された選手村は、「史上最も環境にやさしい大会」を目指したメガイベントらしく、さまざまな工夫が凝らされた。その中で、いわば“象徴”のように扱われたのが、各室の冷房を地下水による床下冷房を採用するというものだった。 しかし、猛暑に対する懸念から各国の選手団から反発の声が噴出。アメリカやイギリス、イタリア、そして日本など主要国が簡易的なエアコンを発注。パリの大会委員会によれば、開幕を前に2500台の持ち込み申請があったという。 パリ市長のアンヌ・イダルゴ氏は「アスリートの快適な環境には大いに敬意を払っていますが、私たちは人類の生存についてもっと考えなければいけない」と強調。冷房不要のアイデアの尊さを語ったが、「より快適な環境」を望む選手たちからは不満の声も漏れ聞こえてくる。 米紙『USA Today』の取材に応じた米男子体操代表のフレデリック・リチャードは「みんな、何らかの不満はこぼしている」と正直に告白。「僕らは普段の自分の部屋のように心地よく過ごしたいだけなんだ」と訴えている。 「ここはオリンピックなんだ。僕らにとって最大級のイベントだ。だから、せめて選手村では王様のように暮らしたい。それが僕の基本的な考え方だ」 さらに同じく米男子体操代表のアッシャー・ホンは、母国代表のエアコン発注措置について、「エアコンがあって本当に良かったと思う」と吐露。チームメイトとシェアしているという室内の環境について「正直とても暑い。空気がなかなか循環しないんだ」と感想を語っている。 大会が本格化し、各国選手の入村が相次いでいる。そうした中で選手村の環境にいかに馴染めるかは、大会で最高の結果を得るためのカギともなりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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