【大人の群馬旅】9月まで楽しめる「ブルーベリー摘み」大粒の実は味わいも濃厚!
大地にしっかりと根を張り、赤城山の尾根で人知れずアメシスト色の宝石のごとく実り、枝を揺らすブルーベリー。林さんは、父親の観光農園を経営しながら、同時に“自分にしかできないこと”を模索している。 母であり、女性である感性を活かしながらブルーベリーのジャムやマスタード、ドレッシングなどの加工品も手がける。その根底には、「いつか食卓に普通にブルーベリーが並ぶようになったら」という父親の言葉があるとか。
さらに、2019年には嶺園に併設した「手作りお菓子工房 Sweets kitchen」を、2021年には有機野菜が楽しめる「ALM(アルム)」を開業。 自然は人間と関係のない次元で動いていて、人間には絶対に作りえないものが存在している。遮るもののないブルーベリー畑で、強い陽射しを浴びながら、「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ」と、またキツネの声が聞こえてきた。 住所:群馬県前橋市小坂子町1917-2 電話:027-288-8888 BY TAKAKO KABASAWA 樺澤貴子(かばさわ・たかこ) クリエイティブディレクター。女性誌や書籍の執筆・編集を中心に、企業のコンセプトワークや、日本の手仕事を礎とした商品企画なども手掛ける。5年前にミラノの朝市で見つけた白シャツを今も愛用(写真)。旅先で美しいデザインや、美味しいモノを発見することに情熱を注ぐ。