優勝ノリス、大量リードも、ウォールに触れるほどプッシュ「2位にできる限り大きなギャップを築きたかった」
2024年F1シンガポールGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスはポール・トゥ・フィニッシュ、オスカー・ピアストリは3位表彰台を獲得した。 【写真】2024年F1第18戦シンガポールGP ランド・ノリスの優勝とオスカー・ピアストリの3位を祝うマクラーレン ノリスはポールからリードを保ち、全周回をリードして、2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に20.945秒差をつけて、3勝目を挙げた。レース終盤までファステストラップも維持していたが、60周目にダニエル・リカルド(RB)がフレッシュなソフトタイヤでタイムを更新、ノリスはグランドスラム(ポール、ファステスト、優勝、全ラップリード)達成とはならず、追加1ポイントも取り逃した。 シンガポールGPを終えた段階で、ドライバー選手権トップのフェルスタッペンと2位ノリスとの差は7ポイント縮まり、52ポイントとなっている。 ピアストリは、ファーストスティントはグリッドと同じ5番手を走行、上位勢では最も長いスティントを走ることで、セカンドスティントを他よりフレッシュなタイヤで走り、メルセデス勢を余裕でパスして3番手に浮上。しかしフェルスタッペンには届かなかった。 コンストラクターズ選手権では、首位マクラーレンが40ポイント獲得に対し、レッドブルは19ポイントにとどまったため、その差は41ポイントと大きく拡大した。 ■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム) 決勝=1位(62周/62周) 1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード また優勝することができて、とてもうれしい。チームが素晴らしいパフォーマンスを発揮した。マシンが最高だったから、プッシュすることができたんだ。レース全体を通して速くて、集中して最後まで走りきることができた。 それでもとても厳しいレースで、(ウォールに触れて)危うい瞬間が何度もあった。タイヤが簡単にロックしてしまい、何度かそういう場面があったけれど、できる限りリードを広げたかったから、プッシュした。 オスカーが表彰台に上がれたのも良かった。彼はいい走りをしたと思う。ふたりでたくさんのポイントを獲得し、チームのハードワークに感謝する良い機会となった。 (大きなリードを築きながら、何度かウォールに触れるほどプッシュしたことについて聞かれ)トリッキーなレースだったけれど、1秒のリードで勝つことは望んでいなかった。できる限り大きなリードを築いて勝ちたかったんだ。 ■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム) 決勝=3位(62周/62周) 5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード 良いレースだった。昨日の予選から良い形で挽回できたし、表彰台に上れたのだから、素晴らしい結果だ。 マシンが本当に速かったし、良い戦略を使ってメルセデスの2台を抜くことができた。ターン1でジョージ(・ラッセル)に近付いたけれど、3番手に上がってから大きなギャップを縮める必要があったから、あまり大きなリスクを取らなかった。 マシンが週末を通して最高の状態で、チームに大量のポイントを持ち帰ることができた。彼らのハードワークに感謝する。この後、少し休んで、またオースティンで戦おう。 [オートスポーツweb 2024年09月23日]