＜欧州選手権　スロベニア・セルビア＞後半アディッショナルタイム、劇的な同点ゴールを決め喜びを爆発させるセルビア代表FWヨビッチ（ロイター）

　◇欧州選手権1次リーグC組　セルビア1―1スロベニア（2024年6月20日　ミュンヘン） 　サッカーの24年欧州選手権ドイツ大会1次リーグ第2戦、“ピクシー（妖精）”ことドラガン・ストイコビッチ監督（59）率いるセルビア代表がスロベニア代表と1―1のドロー。1点リードを許した後半アディッショナルタイム、途中出場のFWルカ・ヨビッチ(26＝ACミラン)が劇的な同点ゴール決め、決勝トーナメント進出に望みを繋げる勝ち点1を獲得した。 　敗戦濃厚の展開のなかラストプレーとなった右CKのチャンス。GKライコビッチ（マジョルカ）もゴール前まで攻め上がる“総攻撃”から劇的な同点弾。キッカーのイリッチ（トリノ）が蹴った鋭いクロスを、途中出場のヨビッチが頭で合わせ名手GKオブラク（A・マドリード）の牙城を崩し1―1。そのまま試合終了のホイッスルが鳴ると、ストイコビッチ監督などイレブンは歓喜。一方、勝ち点3を目前で逃したスロベニア代表イレブンはピッチに崩れ落ちた。 　1分け1敗で勝ち点1となったストイコビッチ監督は試合後「我々は決して諦めず、最後まで自分たちを信じていました。多くのチャンスを作りましたが、90分以上得点できませんでした。しかし、我々は諦めませんでした。スロベニアに負けることを受け入れたくなかったのです。それが最終的に報われました」とコメント。 　続けて「ヨビッチは素晴らしい選手です。彼のパフォーマンスには非常に満足しています。少しのスペースがあれば、彼は非常に危険な選手になります。彼が得点し、チームと彼自身の自信につながったことを嬉しく思います」と称賛した。 　そして、起死回生の同点ゴールを決めたヨビッチは「スロベニアは本当に強かった。彼らに対処するのは非常に難しかったが、これが最も公平な結果だ」と喜びの声。「このポイントは我々にとって非常に重要だ。最初の勝ち点を取れたことはうれしいよ。今は頭を高く上げてデンマークに全神経を集中しよう!」と25日のデンマーク戦へ向けて意気込みを語った。