「60万円で移住して結婚したい人なんていない」炎上した「移住婚」、それでも宇都宮には女性が殺到したワケ
結花さんも、前出の荒木さんも、「60万円目的で移住婚する女性はいない」と断言していました。 私もその点は共感します。そもそも60万円では、移住先への引っ越し代や新居を整える費用にもならないのではないでしょうか。 結花さんは現在、お子さんも生まれ、東京郊外で暮らしています。結婚と出産には60万円以上かかったそうです。 都会に住む女性でも、相手の居住地に強いこだわりはなく、広域でパートナーを探す方はいらっしゃいます。ですが、あえて移住婚をしたいという女性はほとんどいません。女性側に、相手に合わせて変わることを要求するのが移住婚だとしたら、制度があっても活用する人はほとんどいないのではないでしょうか。
地方では、故郷を離れる若者が男性よりも女性のほうが多いという事実。地方からなぜ女性が流出してしまうのか、その原因から目を背けるのではなく、抱える課題を突き詰めて変えていかないと、女性が集まるどころかさらなる流出を生んでしまうでしょう。
菊乃 :恋愛・婚活コンサルタント