被災者「本当に空き巣入るんですよ」……震災便乗の犯罪増、100 台の「防犯カメラ」設置へ 熊本でも 1 年以上被害 どう防ぐ?
日テレNEWS NNN
能登半島地震に見舞われた石川県内で、空き巣や置き引きなど震災に便乗した犯罪が相次ぎ発生。これを受け、被災地に防犯カメラ100台が設置されることになりました。熊本地震でも窃盗被害が1年以上続き、防犯カメラで抑止できた例がありました。
■空き巣への不安…被災者たちの声
有働由美子キャスター 「能登半島地震の被災地に設置されることになったのが、100台の防犯カメラです。今、石川県内の被災地の方々から心配する声が上がっています。自分たちで見回りをしているという人もいます」 七尾市で話を聞いた被災者 「皆さん家に鍵をかけないで着の身着のまま(避難所に)来られましたから、盗難に遭うんじゃないかとか、不審者が来ているとか、いろんな情報が流れてますんで、不安で不安で」 輪島市で話を聞いた被災者 「本当に空き巣入るんですよ。火事場泥棒みたいに」 志賀町で話を聞いた被災者 「(空き巣が入らないように)自分は自宅の前で寝たり。毎晩なので、誰か代わりながら」
■震災に便乗した犯罪は22件発生
有働キャスター 「避難所には『震災に便乗した犯罪に気をつけて』という張り紙もあり、被災された皆さんの悩みの1つになっています」 小野高弘・日本テレビ解説委員 「震災に便乗した犯罪は、石川県内で15日までに22件起きています。特に多いのが、避難して誰もいなくなった家に忍び込むなどの空き巣です。避難所で起きている置き引きもあります」 有働キャスター 「(今も)まだ避難されるなどしていて、被害が分からないという方もいらっしゃるでしょうから、実際にはもっと多くあるのでしょうね」
■熊本地震では「防犯カメラ」で抑止
小野委員 「そこで今回100台ほどの防犯カメラを付けよう、となりました。どういった場所に付けるのか。熊本地震の時に実際に取り付けられたのは、街灯や電柱、建物の壁でした」 「コインランドリーで衣類の盗難が多くありましたが、防犯カメラを付けたら減ったという例もあり、一定の効果は期待できそうですね」 「熊本地震の時の窃盗はひどいものでした。発災直後の2016年4月から 2017年7月まで続いていました。現金や、テレビ・エアコンのような家電、食器や玄関ドアに至るまで、あらゆる物が盗まれ続けていました」