被災者「本当に空き巣入るんですよ」……震災便乗の犯罪増、100 台の「防犯カメラ」設置へ 熊本でも 1 年以上被害 どう防ぐ?
■今後は長期化? 食い止めるには
小野委員 「犯罪心理学に詳しい奈良女子大学の岡本英生教授は『被害が大きいだけに、窃盗など震災に便乗した犯罪は今後増えて、長期化する恐れがある。状況が落ち着いても続く可能性がある』と指摘します」 「では、どうやって食い止めるか。防犯ジャーナリストの梅本正行さんは『パトロールが大事。窃盗犯は夜に実行するにしても必ず昼に下見する。昼も地域の方々で協力してパトロールし、不審な人物を見かけたら遠慮なく声をかけることです』と言います」
■落合さんに聞く…AIの効果的な使い方
有働キャスター 「昼にもできることがあるということですね。防犯の観点で、プラスアルファでできることは何かないですか?」 落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー) 「こういう事案だと、防犯カメラは後から解析するのではなく、AIでリアルタイムに解析して不審者がいたらすぐに警告音が鳴るようにするなどすれば、効果的だと思います」 「きちんと研究してみないと分かりませんが、AIは特定の所を見ている被災者と、分散的にいろいろな所を見ている窃盗犯の見分けは意外とできそうな気がします」 「以前は通信のスターリンクの話をしましたが、次の災害に備えて、防犯カメラを接続してAIを機能させるようなことも今後は考えていかないといけない時代なのかなと思います」 有働キャスター 「そうした開発も必要ですけれども、被災地を狙う卑劣な犯罪はやめてほしいです」 (1月16日『news zero』より)