ポケGOで注目、キャリアの「歩きスマホ防止アプリ」入れている?
スマートフォン用ゲームアプリ「ポケモンGO」のリリース以降、「歩きスマホ」の危険性が改めてクローズアップされた。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクといった国内キャリアでは、「ポケモンGO」の登場以前から、歩きスマホを検知して警告画面を表示するアプリを用意している。しかし、機能を停止できたり、iOSには対応できない状態だったりして、結局は、ユーザーのマナーによるところが大きいようだ。 それでも「ポケモンGO」やりますか? やるならやってはいけない“8か条”
NTTドコモ
もっとも早い時期から、歩きスマホ対策アプリを提供開始したのは、NTTドコモだ。2013年12月、機能の一部を制限できる子ども向けアプリ「あんしんモード」に、歩きスマホを警告する機能を搭載した。スマホを見ながら歩くと、歩行中であると検知して警告画面を表示する。画面の表示中は操作できない。 あんしんモードは、保護者が子どもに携帯電話を買い与える際に原則加入する「spモードフィルタ」を申し込むと、自動的にインストールされる。アンインストールは可能だが、保護者が設定するあんしんモード専用パスワードの入力が必要なため、子どもは機能を停止できない。 大人の場合、Google Playからあんしんモードをインストールすれば利用可能。歩きスマホ防止機能は、現時点でAndorid 4.0以降の機種で利用可能という。 同社広報部は「多くのお客さまに受け入れられるサービスやアプリは歓迎したいと考えているが、歩きスマホなどの増加が想定される場合、適切に注意喚起を行っていきたい」とコメントしている。
ソフトバンク
ドコモに続いて、ソフトバンクは2014年5月に歩きスマホ防止アプリ「STOP歩きスマホ」の提供を始めた。画面を見ながら歩行すると警告画面を表示し、同画面の表示中は操作ができなくなるのはドコモと同じ。 アプリのプリインストールは行っておらず、ユーザーがGoogle Playからダウンロードして使用する。Android 4.0以降の機種で利用可能。アンインストールも行える。昨年、他社とともに実施した歩きスマホ共同キャンペーンの初日は、アプリのダウンロード数が通常数よりも一気に跳ね上がったという。 ソフトバンクグループ広報室では、「歩きスマホは、操作する本人の事故だけでなく、周辺の通行者との接触事故にもつながる大変危険な行為だと認識した上でご利用いただければ」としている。