ポケGOで注目、キャリアの「歩きスマホ防止アプリ」入れている?
KDDI(au)
上記2社とは違い、「歩きスマホ注意アプリ」をスマホ全機種にプリインストールするのはKDDI。2014年冬以降のモデルが対象だ。同年7月から提供開始した「歩きスマホ注意アプリ」は、Android 4.0以降の機種で利用可能。画面を見ながら歩行すると、歩行中であることを検知し、立ち止まるまで警告画面を表示し続ける。ほかと異なるのは、警告画面の表示中も画面操作ができ、作成中のメールやゲームデータの保存もできる点だ。 KDDI広報部によると、プリインストールされている機種については、アンインストールできないが、無効化や機能停止は可能。自分でインストールした場合は、通常の手順にしたがってアンインストールできるという。
iOS端末には非対応
これら3社のアプリは、プリインストールの有無など多少の違いはあるが、ユーザーが望めばアンインストールや機能の停止が可能で、歩きスマホを完全に妨げるほどの強制力はない。しかも、どのキャリアもアップルのiOS端末には非対応となっている。 キャリア側に聞くと、iOSは、バックグラウンドでカメラを起動できず画面を見ているか否かチェックし難いなど、仕様の面でアプリ開発が難しいようだ。3社とも、今後の対応アプリ開発も現時点では未定という。 ポケモンGOの公式サイトでは、「よくある質問」の安全対策に関する回答の中で、「ポケモンが見つかると端末が振動するので、歩きながら端末の画面を見続ける必要はありません」、「ポケモンは、見つけた場所で立ち止まって捕まえることができます。ポケモンを見つけたら走り出したりせずに、その場で落ち着いて捕まえてください」など、歩きスマホをしなくてもプレイできる点を強調している。 (取材・文:具志堅浩二)