【えっ!? コレ、ホントにシエラなの?】VWオフロードの定番「バハバグ」にしか見えない公認ジムニー・シエラ
どこでも使いまくれるバハバグルックのジムニー! BASE CAR:ジムニー・シエラ/2014年型 【画像12枚】ノーマルのままホイールベースを延長加工した足回り、スペアタイヤでジムニーをアピールリアビュー、ビートルボディとジムニーフレームを見事に合体したフォルムなど、気になるカスタマイズのようす カタチはVWオフロードの定番“バハバグ”。 なのに、リアにエンジンはナシ。 代わりにスペアタイヤが鎮座する、なんとも不思議なこの個体。 通称“ジートル”と呼ばれるこのマシンは、ジムニー・シエラとビートルのフュージョンによってバハバグに擬態した1台だ。 オーナーはドライバーとしてバハ1000に出場したり、サポートメカニックとしてパリダカ経験も持つ、その道の大ベテラン。 以前から通勤に使えるバハバグがほしいと考えており、どうせならオートマもパワステもエアコンも付いてて、しかも一年中乗れる4WDもほしいなんて妄想を抱いていた。 そんな妄想に付き合うことになったのが、古くから親交のある津田レーシング。 オフロードのレース車両を製作する傍ら、兄弟で北米のオフロード競技に11年も通い続けるツワモノであり、向こうでTSUDAといえば「あぁ、あのクレイジーな兄弟ね」で通じるほどの有名人だ。 「レース用に置いていた1300cc(シエラ)に勝手にメジャーをあてだして、コレにビートル被せてよって。ホイールもボクの私物を持ち出して、ボディとのバランスを考えると、この位置かなぁ、とか言い出すし(笑)。強引に造らされました」 と、呆れ顔の津田代表。 同店では、どんなにブッ飛んだ車両でも公認車検を前提としており、もちろん、今回もこのまんまで車検を取得済み。 車検前提のため、フレームには一切手を加えず、ジムニーのフロアにビートルのフロアを部分移植することで、フロントエンジンかつ4WDのバハバグスタイルを生み出した。 さらにボディに合わせてホイールベースを伸ばすため、オリジナルブラケットを介してアームを延長するなど、レース車両製作で培った技術をたっぷり注ぎ、「どうせ後でターボを載せたいとか、レースに出るとかいうから強度も出してあります」と、バルクヘッドを含め対策もバッチリ。 フィアット500のグレーに塗ったボディは、街で悪目立ちすることもなく、実際通勤にも使えるクルマに仕上がっている。 もちろんエアコンも効くし、楽チンなパワステ&オートマ、っていうか、中身はジムニー・シエラそのものなので(笑)、鼻歌交じりでドライブできるってのがスゴくない?
カスタムCAR 編集部