「家事を全くしない」でも結婚はできますか?「別居婚や週末婚を希望」でも需要はありますか?(植草美幸/恋愛・婚活アドバイザー)
【独身者5割時代へ あなたは結婚したい?】#13 共働きが増えているご時世。男女ともに料理や掃除、洗濯ができない人も珍しくありません。ただ、家事は、生活する上で、誰かがしなければ成り立たちません。ですからお見合いの時点で、家事についてのルールを話し合うのが普通になってきています。 【写真】アンガールズ田中は妻の親の職業知らず…義理の親の個人情報、どこまで参考にするべきなのか? パワーカップルの場合は、1週間に一回、お掃除代行業者を入れるという結論になる方が多い。また、平日はお互い忙しかったり付き合いもあるので、外食をする習慣にし、土日だけ一緒に食べるルールを作っている方もいます。 自炊するにしても、冷凍食品には、炒めたり煮るだけで食べられるものが充実していますし、週末に夫婦で5~6種類の総菜をつくって冷凍して消費する計画を立てたりもできます。洗濯もクリーニングやコインランドリーもありますから、「家事はしません」と宣言しても経済的に余裕があれば何とでもなります。 都心に住んでいると、年収800万円以上あっても家賃や生活費で、自由になるお金があまりないので、料理を趣味とする独身男性も増えていますし、最近は女性に家事を任せることなく、自然に分担できる20代、30代は多いです。 ただ、45歳過ぎの男性は、共働きでも「妻が家事をやる」という意識の方は一定数います。「飲みに行ってもお茶漬けくらい用意して待ってくれる女性」を希望する人もいます。そのため、初デートから3回目までには、家事のスタンスや希望をきちんとすり合わせることを勧めています。 別居婚や週末婚を選ぶカップルも増えています。女性も総合職や管理職などで転勤を伴う方も多く、生活拠点をともにするなら、本来は年収の高い方に合わせるべきでしょう。40歳の女性(年収1500万円)と41歳の男性(年収800万円)のカップルのケースでは、出会ったときはともに東京勤務でしたが、女性は3年に1度の転勤が必須でした。結果、「転勤の際は別居婚も可能」とし、「その時に単身赴任ではなく同居したいと思えば、男性が転勤についていく」という条件で成婚しました。 近年は初婚年齢も上がっていますし、再婚同士も多い。幼い子供がいれば中学生になるまでは別居婚をするカップルが多いですし、高校を転校させたくないから、週末婚を選ぶカップルもいます。そのほか、マリーミーでも毎月1組は国際結婚をしています。海外にいる外国人や日本人と、日本在住者のカップルの場合、ビザや仕事の関係で遠距離婚するケースもあります。 家事をだれがやるとか、同居でなければだめとか、昭和から平成の“常識”は崩れつつあります。 ◇ ◇ ◇ 婚活の現場で苦労する中高年の現状は?●関連記事【もっと読む】フジテレビ『ザ・ノンフィクション』で注目された50代男性の裏話と結婚できる中高年の境界線と、【もっと読む】『ザ・ノンフィクション』話題の婚活回で“パロディー”にもなった50代男性の現在…も必読だ。 (植草美幸/恋愛・婚活アドバイザー)