【注目チーム】復活の気配を見せる名門プライベーター、実力者アルボン&2季目の若手サージェントで2024年も継続|ウィリアムズ|F1
2022年は再び苦しい戦いに終始
2021年は10チーム中8位まで順位を上げたウィリアムズだったが、2022年は競争力に乏しく再びテールエンダーの位置で戦うことに。 そんな中でも2年ぶりにレギュラーシートを獲得したアルボンが気を吐き、序盤から予選Q2進出を見せ、第3戦オーストラリアGPでは最後尾スタートからハードタイヤのファーストスティントで終盤までロングランを続け、ファイナルラップにソフトタイヤへと変更。そして10位入賞でレースを終えるという離れ業を見せた。アルボンはマイアミGP、ベルギーGPでも入賞を果たしており、非力なウィリアムズのマシンでも明確な存在感を示す。 そしてイタリアGPでは、アルボンが虫垂炎になったために緊急入院となり、メルセデスのリザーブドライバーだったニック・デ・フリースが急遽代打でスポット参戦となる。オランダ人ドライバーはこのF1デビュー戦となったモンツァで9位入賞を果たし、ウィリアムズのマシンを駆りながら初戦入賞となった。 ラティフィもなかなか入賞に絡めず苦しい戦いが続いたものの、ウェット路面で展開の荒れた鈴鹿の日本GPでは、流れに乗じてポイントを獲得している。 結果的にウィリアムズは10チーム中10位の位置から脱することはできず、2022年シーズンを終えることになった。
2023年は特性の合致するレースで躍進し総合7位浮上
ウィリアムズは2023年、ラティフィと契約更新をせず、新たに前年F2で総合4位だった新人のローガン・サージェントを迎え入れた。 引き続き下位争いを展開するのではとの見方もあったウィリアムズだったが、同年のFW45は直線で速く、トラック特性に合致するレースでは予選及び決勝で中団勢に匹敵する勢いを見せた。 実力者アルボンはチームリーダーとしても存在感を示し、予選では度々Q3に進出するなど、マシンの持ち味を生かして成果を手にする。7度の入賞を果たして27ポイントを奪取し、総合13位でシーズンを終えた。 一方のサージェントはルーキーシーズンということもあり、僚友に比べて苦戦する状況が頻発。結果として母国のアメリカGPでルイス・ハミルトン&チャールズ・ルクレールの失格により、10位に繰り上がって獲得した1ポイントが同年唯一の入賞となった。 コンストラクターズランキングでは7位に終わったウィリアムズ。2024年もドライバーはアルボン&サージェントのセットで挑むことになった。新シーズン、古豪ウィリアムズは下位争いを脱却し、中団勢や上位に迫ることができるのだろうか。