【注目チーム】復活の気配を見せる名門プライベーター、実力者アルボン&2季目の若手サージェントで2024年も継続|ウィリアムズ|F1
コンストラクターズタイトル9回、ドライバーズタイトル7回という輝かしい功績を誇り、フェラーリ、マクラーレンと並びF1を代表するチームであるウィリアムズ。近年は下位で戦うことが多いものの、2023年は一発の速さを示し総合7位に浮上。2024年はより上位に上がれるのだろうか。
歴史
ウィリアムズレーシングは、1977年にフランク・ウィリアムズとパトリック・ヘッドによって創設され、現在に至るまで数々のトロフィーを手にしてきた。 1977年以前も自身のチームでF1に参戦していたフランク・ウィリアムズだったが、敏腕デザイナーであるヘッドとともにチームを育て上げ、1980年にはチーム初のコンストラクターズタイトルとドライバーズタイトルを獲得。そこから一気に強豪チームとして、優勝争いを繰り広げていくことになる。 しかし1986年にチームを揺るがす悲劇が起きる。フランク・ウィリアムズが自動車事故により下半身麻痺となり、車いすでの生活を余儀なくされたのである。カリスマ的リーダーが苦境に立たされるなかでもウィリアムズは持ち前のレース屋魂で乗り越え、ネルソン・ピケとナイジェル・マンセルのコンビで、その年のコンストラクターズタイトルを獲得した。 その後「車いすの闘将」と称されたフランク・ウィリアムズとともに、90年代も毎年のようにタイトル争いを繰り広げたウィリアムズに再び悲劇が訪れる。1994年5月1日、サンマリノGPでは過去3度のワールドチャンピオンであり、この年からチームに加入したアイルトン・セナがレース中に事故死したのである。日本でもF1人気をけん引していたアイドルの死は、大きなショックとともに世界中へと届けられた。 幾多の困難に直面しながらも、チームは1996年にはデイモン・ヒル、1997年にはジャック・ビルヌーブを擁して2年連続のダブルタイトルを獲得したが、現時点ではこれが最後のビッグタイトルとなっている。