プロに任せる介護と「家族がやること」
居宅介護支援や高齢者の病院付き添いサービスなどを行っている「hareruya」(ハレルヤ、沖縄市)代表の大城五月氏は毎日新聞政治プレミアの取材に応じた。 【写真】家族で外出 大城氏は、介護への家族の関わりについて、「相談を受けた時は、まず、『介護保険を活用することで仕事と介護は両立できます』とお伝えします。ただし、介護保険は介護を受ける本人に向けたサービスです。サービスを利用することで家族の負担は軽くなりますが、介護する人を直接支援する仕組みではありません」とする。 そのうえで、最近は、「家族がいない方も多くなっていますし、いても置かれている状況が厳しくなっています。家族も支えられる側と考えられるようになってきました。ケアマネジャーも、高齢者本人だけではなく、家族への支援も考えるようになっています」と言う。 「昔の話をしたり、一緒に料理を作るなど、何気ない日常は家族にしかできません。プロがマイナスをゼロにもっていく、足りないものを補う仕事であるとすれば、そこからさらにプラスにするのは、家族にしかできないことではないでしょうか」と語った。