TVアニメ版の先が描かれた意外なラストとは? 劇場版『「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』考察レビュー
巨大なスクリーンならではの迫力を堪能
「進撃の巨人」シリーズの面白さはどこだろうか? と考えたときに巨人とエレンたちの戦闘シーンの迫力が挙げられるだろう。 巨大で不気味な存在の巨人に立ち向かい、犠牲を伴いながらも倒していく光景が「進撃の巨人」の魅力の1つだ。街や壁や人が巨人によって見るも無残に壊されて、殺されていく展開は、初めて「進撃の巨人」を見た人に衝撃を与えてきただろう。 映画公式サイトの紹介にも「監督・林祐一郎自らの指揮による本編カットのブラッシュアップに加え、5.1chサラウンド音響による144分の長編映画として制作される本作。TV放映時から“劇場クオリティ”と評された本編はさらなる高みへ引き上げられ、まさに劇場のスクリーンで堪能してもらえるにふさわしい大迫力の映像作品へと進化した。」とあり、劇場版になったことで「進撃の巨人」の魅力がさらに高まっている。 テレビアニメ版でも十分な迫力だが、スマホや家庭のテレビで観るものとはやはり全然違う。映像だけではなく音も壮大な迫力なため、劇場で観る価値が大いにあるだろう。特に本作では、何十体もの巨人が襲来する絶望感やそれに立ち向かう人類の戦い、アルミンやミカサたちがエレンを止めるというクライマックスの展開により、さらに過激な戦いとなっている。
余韻を深める意外なラスト
本作はテレビアニメ版の内容だけでなく新規のシーンもしっかりとラストに用意されている。 テレビアニメ版では、ミカサがエレンの墓のそばで座るシーンの後でエンディングが始まり、人間の攻撃によってパラディ島の都市が破壊されているものであった。 一体どんな映像が追加されているのかは見てのお楽しみだが、意外なシーンが映し出されるということを書いておく。 今回の劇場版では、クライマックスで最も盛り上がる場面を壮大なスケールで描かれており、「進撃の巨人」の魅力が存分に発揮されている。シリーズを少しでも見たことがある人であれば迫力の144分を楽しめるに違いない。 (文・ガラガラ)
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