今週末(11月30日・12月1日)の紅葉見頃はここ!まもなく見頃を迎えそうな全国の紅葉名所ガイド
いよいよ12月にさしかかる今週末。北日本を中心に今年の紅葉は既に見納めとなったスポットも増える一方、これから見頃の本番を迎えるという紅葉名所も数多く存在する。今回は今週末(11月30日(月)・12月1日日(日))、美しい光景を楽しめそうな全国の紅葉スポットをピックアップして紹介する。 【写真】今週末見頃を迎えそうな全国の紅葉スポットを写真で見る ※各スポットの見頃は2024年11月27日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。 ※そのほかの内容は取材時点の情報です。また、写真は2023年以前のものです。 ■【関東】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所 ■【関東・群馬県】宝徳寺 / 眼前に広がる一幅の絵のような床もみじに時を忘れる 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 室町時代、領主であった桐生佐野正綱公により建立された群馬県桐生市にある禅寺。本堂の襖絵には今にも咆哮しそうな双龍が水墨画で描かれ、その正面では石と砂だけで自然の美を表した枯山水の庭園が静かな光をたたえる。種類の豊富な御朱印も宝徳寺の人気の理由のひとつ。年間を通じてさまざまな行事が催されており、特に名高い床もみじは全国的にも珍しい。春には境内で可憐に咲くぼたんの花、夏には涼やかな音を奏でる風鈴のトンネル、秋には燃えるように赤く色づく100本以上のカエデが、季節の移ろいとともに緑から赤へと姿を変えていく床もみじと共演し、訪れる者の目を楽しませる。 ■【関東・群馬県】徳明園 / 見頃が長い、エリア屈指の庭園紅葉美 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 徳明園は、そのスケールの大きさで北関東屈指の名園と評される日本庭園。隣接する洞窟観音の建設と並行して造園が進められた。庭園は枯山水、池泉回遊、苔庭、石庭の4つのエリアからなり、それぞれに群馬の銘石とされる三波石の巨石とモミジがふんだんに配置、植樹され、紅葉の名所として名高い。庭園の特徴である高低差により色づき時期が異なるため、紅葉の見頃は例年11月中旬から12月上旬までと比較的長く、三十九観音の御利益洞窟観音ご参拝と秋の紅葉庭園を一緒に楽しめる。 ■【関東・茨城県】花貫渓谷 / 川のせせらぎを聞きながら紅葉狩りを楽しむ 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 大小さまざまな淵と滝が連なる渓谷。小滝沢キャンプ場から汐見滝吊り橋付近では、秋になるとモミジなどが見事に色づき、鮮やかな景色が広がる。全長60メートルの吊り橋を渡ると、眼下には汐見滝、さらに左右からは花貫川の清流沿いに茂る木々の枝がせり出し、紅葉を間近に感じることができる。例年、11月中旬から11月下旬頃が、紅葉の見頃の時期となる。 ■【関東・茨城県】筑波山 / 関東平野を一望できる紅葉スポット 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 男体山、女体山の2峰からなる筑波山は、標高の低い日本百名山のひとつ。山頂から御幸ヶ原にかけてはブナをはじめとした落葉紅葉樹が多く、11月上旬から紅葉を楽しむことができる。また、筑波山神社そばのケーブルカー宮脇駅周辺の紅葉も見事。山頂へは登山コースのほか、ケーブルカー、ロープウェイを利用すれば山頂付近まで楽にアクセスできる。 ■【関東・東京都】高尾山 / 山頂から谷いっぱいに広がる鮮やかなモミジが格別 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 高尾山は都心から電車で約1時間と好位置にある自然の宝庫で標高は599メートル。1967年(昭和42年)に明治の森高尾国定公園に指定された山内には、約1200種の植物、約100種の野鳥、約5000種の昆虫が生息している。中でも秋のモミジは格別で、山頂のもみじ台や薬王院の周辺、ケーブルカー清滝駅、高尾山駅など、約1カ月にわたって多くの登山者の目を楽しませている。 ■【関東・千葉県】本土寺 / 約1000本のモミジが境内を彩る 色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在) 水戸光圀の寄進と伝えられる古松、老杉の参道を抜け仁王門をくぐると、鮮やかな赤に染まる約1000本ものモミジが境内を彩る。また、五重塔や仁王門、回廊といった建造物と紅葉が織りなす風情ある景観から、多くの参拝者が訪れる。木々の色づき始めは例年11月中旬からで、オオサカズキのほか、徳川家康の側室・秋山夫人の墓近くにあることからその名がついた自生のシュウザンコウなどが観賞できる。 ■【関東・千葉県】成田山新勝寺 成田山公園 / 広大な敷地で約250本の紅葉を楽しめる 色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在) 成田山新勝寺境内に広がる約16万5000平方メートルの大きな公園。四季折々の表情を楽しむことができる憩いの場として、成田山参詣者や市民から親しまれている。紅葉の見頃となる11月中旬から11月下旬には、色鮮やかに染まったモミジやイチョウ、クヌギなど約250本を観賞できる。特に、園内の成田山書道美術館周辺や竜智の池付近は紅葉の撮影スポットとして人気だ。池の水面に映し出された様子は雅やかで、時間がゆっくりと感じられ、勾配のある散策路では、足を進める度に目まぐるしく変化する風景を楽しむことができる。 ■【関東・神奈川県】箱根(強羅) / 和庭園に映える紅葉が見られるスポット 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 神奈川県の箱根の紅葉は芦ノ湖から始まり、仙石原、強羅、小涌谷へと移ってゆく。最も美しいポイントのひとつが強羅の箱根美術館で、苔庭、竹庭に紅葉が映える。箱根強羅公園も名所とされ、噴水や白雲洞茶苑の周囲に植えられたモミジと噴水や茶室の茅葺き屋根の風景も美しい。加えて、園内に咲く秋バラとの共演も見どころ。また、入園自由の蓬莱園の紅葉も見事で、11月中旬が見頃となっている。 ■【甲信越】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所 ■【甲信越・山梨県】名勝 猿橋 / 日本三奇橋のひとつ「甲斐の猿橋」 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 歌川広重の浮世絵「甲陽猿橋之図」にも描かれた「岩国の錦帯橋」「木曽の棧(かけはし)」と並ぶ日本三奇橋のひとつ。橋脚を使わずに両岸から張り出した4層のはね木によって支えられている。秋の紅葉の時期も美しく、例年11月にかけてモミジ、ケヤキ、イチョウが見頃を迎え、周囲を錦秋に染め上げるさまは、息を飲むほど美しい景色だ。 ■【甲信越・山梨県】福士川渓谷 / 南アルプスから流れる川がつくる渓谷 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 篠井山、青笹山など南アルプスの山々を源流とする、福士川が刻み込んだ渓谷。例年、11月中旬から12月上旬にかけて、ヤマモミジを中心に、カエデやイロハモミジなどさまざまな樹木の紅葉が楽しめる。周辺には日帰り温泉施設の奥山温泉があるので、紅葉を眺めたあとはゆっくり温泉で体を休めることができる。 ■【北陸】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所 ■【北陸・富山県】神通峡 / 自然が作り上げた県内屈指の景勝地 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 神通川の流れと幾重にも重なる山並みが作り上げた約15キロメートルにわたる峡谷で、鋭く切れ込んだ谷間がうねる自然の造形美は雄大そのもの。春の新緑、秋の紅葉と豊かな自然で、行く人の目を楽しませてくれる。ダム湖や庵谷峠展望台からの眺めなど、スポットも多くある。神通川沿いの国道41号は絶好のドライブコースとなっている。例年、10月中旬頃になるとモミジなどが色づき始め、10月下旬から11月中旬にかけて紅葉が見頃となる。 ■【北陸・富山県】二上山 / 立山連峰や富山湾を眺望できる有名な絶景地 色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在) 富山県高岡市にあり、能登半島国定公園の一部でもある、自然と歴史にあふれる紅葉の名所。3000メートル級の立山連峰と広大な砺波平野が一望できる絶景地。8.4キロメートルのゆるやかなドライブウェイ、二上山万葉ラインもおすすめだ。秋になると、例年11月上旬頃からヌルデやモミジ、桜、コナラ、クヌギ、ホオノキ、マンサクなどが色づき始め、11月中旬から11月下旬にかけてが紅葉の見頃の時期となる。 ■【北陸・石川県】特別名勝兼六園 / 国指定特別名勝の移り変わる風景 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 石川県金沢市にある兼六園は、国指定特別名勝で日本三名園のひとつ。江戸時代の代表的な林泉回遊式庭園で、春は桜、夏は木々の緑、秋は紅葉、冬は雪吊りと四季折々の風景が楽しめる。紅葉はモミジ類約340本、桜約400本、ケヤキ約50本、その他、ニシキギ、ドウダンツツジ等がある。赤や黄色に色づいた紅葉により、園内は趣深い雰囲気に包まれる。例年、11月上旬から11月下旬頃が、紅葉の見頃となる。 ■【北陸・福井県】大原山・西福寺 / 北陸きっての名刹の庭園で美しき紅葉を鑑賞 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 浄土宗きっての名刹。家康公の孫が住職を務めたことより越の秀嶺と呼ばれる。福井藩初代藩主・結城秀康公寄進の書院のほか、一乗谷から移された阿弥陀堂、現在修理中の御影堂が重要文化財。この2つの本堂をつなぐ四修回廊から眺める書院庭園は山がせまり池や石灯篭の配置が美しく極楽浄土をあらわしている。国指定名勝に指定されながらも散策が可能。令和14年までは210年ぶりの御影堂の大修復が行われ、不定期で見学会がある。 ■【北陸・福井県】西山公園 / 県内最大約1600本のモミジが彩る 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 日本の歴史公園100選に認定される、福井県鯖江市のシンボル公園。桜やツツジ、モミジなどが植栽され、1年を通して色とりどりに変わりゆく景色が楽しめる。公園内には、動物園や庭園、遊具などが設けられ、子どもも大人も一緒に遊べる場所となっている。紅葉は11月中旬から見ごろとなり、県内最大級の約1600本のモミジが園内を彩る。西山公園祈りの道の景色がおすすめだ。 ■【北陸・福井県】国名勝 養浩館庭園 / 紅葉に染まる水面を眺めながら、ゆったりくつろぐ 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 福井藩主松平家の別邸である養浩館庭園。米国の日本庭園専門誌が選ぶ日本庭園ランキングにおいて、17年連続10位以内にランクインするなど、国内外から高い評価を得ている。広い池に浮かぶように建つ数寄屋造りの座敷から、舟遊びをしている気分でゆったりと庭園を眺めることができるのが特徴のひとつ。水面に映る紅葉が美しい。 ■【東海】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所 ■【東海・愛知県】香嵐渓 / 約4000本のモミジが巴川の川面を美しく彩る 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 愛知県豊田市にある香嵐渓の紅葉は、1634年(寛永11年)頃に香積寺第11世住職三栄和尚がスギやモミジを手植えしたのが始まりとされる。大正末期から昭和初期には、住民のボランティアでモミジの大植樹が施された。イロハモミジ、オオモミジなど11種のカエデが約4000本あると言われており、秋になると赤や黄色に色づく景色は壮観。例年、11月中旬から11月下旬頃にかけて山全体の約4000本のモミジが一斉に色づき、巴川の川面を美しく彩る。夜には山全体がライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な景色が見られる。 ■【東海・愛知県】犬山 寂光院 / 尾張のもみじでらの別名で親しまれる名所 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 愛知県犬山市の寂光院は、別名「尾張のもみじでら」と呼ばれ、秋の紅葉スポットとしても知られている。巨木を含む約1000本の樹木が、例年、11月中旬から12月上旬にかけて鮮やかに色づき、紅葉が見頃を迎える。2024年11月5日(火)から12月5日(木)までの期間は、もみじまつりが開催。 ■【東海・静岡県】修善寺自然公園 もみじ林 / 密集した紅葉の木々が頭上を彩る 色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在) 静岡県伊豆市に位置し、1万平方メートルの敷地に約1000本の紅葉群生林がある修善寺自然公園。紅葉は1924年(大正13年)町制施行記念として植樹され、「もみじ林」という名前で親しまれている。イロハカエデ、トウカエデ、オオモミジなどが代表種で、遊歩道を歩きながら紅葉を間近に感じられる。秋の紅葉の時期も美しく、見頃の11月中旬から12月上旬にかけて、赤から黄色まで絶妙に色合いを変えながら頭上を彩る紅葉は見応えがある。 ■【東海・岐阜県】養老公園 / 養老の滝まで続くモミジのトンネル 色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在) 「滝の水が酒に変わった」という孝子伝説で知られる「養老の滝」を中心とした公園。養老鉄道養老駅から、公園の奥にある高さ30メートル幅4メートルの名瀑・養老の滝までは徒歩で約40分ほどの道のり。鮮やかに色づいたカエデやイチョウが遊歩道を囲むようにして左右に植えられており、まるで紅葉のトンネルのよう。遊歩道の先にある壮大な養老の滝と、赤や黄色の紅葉のコラボレーションは必見。 ■【東海・岐阜県】大矢田神社もみじ谷 / 約3000本の樹林が色づく絶景 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 社殿に彫られた市内随一の豪華な彫刻が特徴の、大矢田神社。その境内の楓谷にはヤマモミジなど約3000本のモミジの木があり、神社本殿への登り口の石段から社殿東側一帯の谷川沿いの美しい自然林は国指定天然記念物でもある。11月中旬から12月上旬には赤や黄色に色づき、「飛騨・美濃紅葉33選」にも選ばれた美しい紅葉を見ることができる。 ■【東海・三重県】伊勢神宮内宮神苑 / 五十鈴川の水面に映る木々が秋を感じさせる 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 伊勢神宮の皇大神宮は通称「内宮」とも呼ばれ、皇室の御祖神であり日本人の大御祖神である天照大御神が祀られている。伊勢神宮内宮は神路山を水源とする神路川・島路山を源とする島路川の二つの流れが合流した五十鈴川の上に位置している。例年、11月下旬から12月上旬にかけて紅葉の見頃となり、色づき始めた木々たちが五十鈴川の水面に映って秋の訪れを感じさせる。清らかさの象徴である御手洗場の流れにモミジの鮮やかな赤が加わり、より一層心洗われる風景となる。 ■【関西】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所 ■【関西・滋賀県】メタセコイア並木 / 約500本のメタセコイアと直線道路が造り出す絶景 色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在) 果物狩りができる農業公園マキノピックランドから、キャンプやスキーを楽しめるマキノ高原へ約2.4キロメートルにわたって続くメタセコイア並木。道の両側に植えられた約500本のメタセコイアは、秋になると美しく紅葉し、黄色からレンガ色に徐々に染まる。例年11月下旬~12月上旬ごろが見ごろとなる。円錐型のメタコセイア並木とまっすぐに延びる道路が造り出す対称形の整った景観は、遠景となる野坂山地の山々ともに調和し、新・日本街路樹百景にも選ばれている。 ■【関西・京都府】永観堂 禅林寺 / 多宝塔を紅葉が包み込む 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 京都府京都市の永観堂は紅葉の名所としても知られ、特に山の中腹にあり境内の最も高い場所にある多宝塔を、秋になると紅葉が包み込む幻想的な光景は必見だ。数ある京都紅葉名所の中でも、古今和歌集に「モミジの永観堂」と詠まれるほどの紅葉の美しさで、約3000本のモミジが池泉回遊式庭園や多宝塔などを飾る。垣のようにはりめぐらされた岩に紅葉が映える様子は、岩垣もみじと呼ばれている。紅葉は例年、11月中旬から11月下旬頃にかけてが見頃となる。 ■【関西・兵庫県】姫路城西御屋敷跡庭園 好古園 / 江戸時代の情緒が漂う日本庭園で雅な秋を 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 世界遺産にも登録されている姫路城を借景にした、池泉回遊式の日本庭園。3万平方メートルを超える敷地面積を持ち、江戸時代の風情を醸し出す景観から、時代劇やドラマのロケ地としても使われる。秋には、姫山樹林を借景に大滝と大池の眺めを紅葉とともに楽しめる潮音斎や築山池泉の庭などといった紅葉ポイントがあり、園内の活水軒では庭の紅葉を見ながら食事を味わうこともできる。例年の紅葉の見頃は、11月中旬から下旬頃にかけて。 ■【関西・大阪府】箕面公園 / 大滝、紅葉、名刹を一度に楽しめる国定公園 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 「森林浴の森百選」のひとつである明治の森箕面国定公園では、秋の紅葉の時期には、箕面大滝(大阪府で唯一の「日本の滝百選」)、勝尾寺、瀧安寺、西江寺などで、イロハモミジやヤマモミジ、オオモミジなどの紅葉が楽しめる。見頃は11月中旬~12月上旬で、大滝周辺は色づきが少し遅め。また、勝尾寺は勝運の御利益があり、境内の至るところに赤いダルマ(みくじ)が奉納されている。ダルマを授かって目入れをすることも可能。一方、瀧安寺は宝くじ発祥の地で芸能・財運の御利益があり、本堂の弁財天は日本最初で最古といわれている。限定の「箕面富スクラッチおみくじ」も販売されている。西江寺は夫婦和合・縁結びに御利益があり、恋愛成就お守り「懸想文」が有名。写経や瞑想など寺活も可。2024年11月9日(土)~12月1日(日)には、明治の森箕面国定公園 もみじまつりを開催。 ■【関西・大阪府】大阪城公園 / 天守閣と園内各所で見られる紅葉の雄大なコラボ 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 大阪府にある、13棟の重要文化財をはじめ、多数の史跡や伝承地が点在し、梅林や西の丸庭園が四季折々の表情を見せる都市公園。天守閣前の推定樹齢約300年の大イチョウ、公園東側の外周園路に約1キロメートル続くイチョウ並木、園内各所のケヤキ、モミジなどが11月上旬頃から鮮やかに色づき始める。国内外から観光客が訪れる他、ランニングやウォーキングなどのスポーツや音楽を楽しめるので、住民の憩いの場にもなっている。 ■【関西・奈良県】吉野山(上千本) / 桜の名所は秋の紅葉も絶景 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 奈良県大峰連山の北端から南へ約8キロメートル続く尾根一帯が吉野山。春には3万本ある桜の木が満開となるが、秋にはその葉が見事に紅葉する。サクラモミジの紅葉は、カエデモミジよりも早く色づく。標高差があるので、山頂から麓へと徐々に色づいていく様子も観察できる。 ■【関西・奈良県】奈良公園 / 紅葉と常緑樹のコントラストが鮮やか 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 古都・奈良の顔で、国の天然記念物にも指定されている、野生のシカが生息していることでもおなじみの奈良公園。約511万平方メートルの巨大な敷地に、春日大社、興福寺、東大寺、国立博物館、正倉院など数々の社寺や文化施設が隣接する都市公園だ。若草山の山容を望む見事な景観が特徴で、秋になると桜やイチョウの木々が美しい紅葉の表情を見せる。紅葉の様子も各スポットごとに異なるので、様々なスポットをめぐりながら楽しむことができる。なお、紅葉時期は平日も周辺のパーキングはすぐに満車になるため、公共交通機関またはパーク&ライドがおすすめ。 ■【関西・和歌山県】西之丸庭園(紅葉渓庭園) / 色鮮やかなモミジが池の水面に映える庭園 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 西之丸庭園は、通称紅葉渓庭園と呼ばれる8217平方メートルの広さを持つ江戸時代初期に造られた大名庭園。紅葉と名付けられている通り、秋の季節に最も美しい風景を見せる。例年11月下旬から12月上旬にかけて、池の水面に映るモミジなど趣きのある風景を鑑賞できる。池のほとりに建つ鳶魚閣(えんぎょかく)や、池の中央にある舟の形をした御舟石など、紅葉の風情をいっそう趣深く感じられるスポットも多い。 ■【中国地方】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所 ■【中国・岡山県】津山城(鶴山公園) / 秋に色づく紅葉を堪能 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 森蘭丸の弟、森忠政が築城した津山城の城跡公園。西日本有数の桜の名所として有名だ。秋の紅葉も趣きがあり、11月中旬から下旬に見頃を迎えるモミジやカエデが美しく色づく。ただの紅葉狩りではなく、津山城ならではの空間を楽しめる。 ■【中国・広島県】佛通寺 / 西日本屈指の禅道場が色づくモミジで覆われる 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 臨済宗佛通寺派の大本山、佛通寺は、西日本を代表する禅道場として名高い。さらに、広島県内でも有数の紅葉の名所として知られ、秋の紅葉の季節には多くの参拝者や観光客で賑わう。例年、10月下旬頃からモミジやカエデなどが色づき始める。なお、2024年11月2日(土)~24日(日)の9時~17時は佛通寺の交通規制で一方通行となり、11月9日(土)・10日(日)・16日(土)・17日(日)・23日(祝)・24日(日)は高坂自然休養村管理センターから佛通寺第2駐車場までの区間に無料シャトルバスが運行(9時~17時、最終便は佛通寺16時30分発)される。また、紅葉シーズンのみ拝観料大人500円が必要(大学生以下無料)。 ■【中国・広島県】宮島・紅葉谷公園 / 公園名にも使われた紅葉が絶景 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 宮島・紅葉谷公園は、嚴島神社から徒歩5分、瀰山原始林(みせんげんしりん)の麓に位置する。シーズン中はイロハモミジ・オオモミジ・ウリハダカエデやヤマモミジなど約700本が紅葉する。シーズン終わり頃には、散った紅葉で地面が赤く染まる。島内には紅葉谷公園の他、歴史的建造物が多く、紅葉狩りをしながら散策を楽しむことができる。例年、11月中旬から下旬頃にかけてが、紅葉の見頃の時期となる。 ■【中国・山口県】毛利氏庭園 / 広大な敷地に広がるモミジと池の対比は見もの 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 毛利氏庭園および毛利博物館は、長州藩主であった旧毛利公爵家の本邸として建てられ、国の重要文化財・指定名勝となっている。また、表門から庭園まで続く紅葉並木は圧巻で雄大さを感じられる。毎年11月中旬~下旬に紅葉の見頃を迎え、表門からの紅葉の回廊、池と紅葉のコントラストが美しい。 ■【中国・山口県】覚苑寺 / 100本近くのモミジを眺められる隠れ紅葉スポット 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 長府毛利藩三代目藩主・毛利綱元が建てたお寺で、毛利家の菩提寺のひとつ。境内には多くのモミジの木があり、11月上旬頃から次々と色づいてゆく。例年の見頃は11月中旬から11月下旬にかけて。街中から少し離れているため隠れスポットとなっており、ゆっくりと観賞できる。また、境内には、日本画家の狩野芳崖、陸軍大将だった乃木希典の銅像や、和同焼の窯元もある。 ■【四国】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所 ■【四国・愛媛県】西山興隆寺 / 西山の山腹に佇み、歴史を見守ってきた紅葉の寺 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 桓武天皇の勅願寺として設立されて以来、千有余年にわたり、東予随一の霊地として信仰を集め続ける寺。本堂や銅鐘など、多くの文化財を有するこの寺は、歴史のある建物が自然に融合しながら、威厳のある佇まいを感じさせてくれる。四季折々の景色も格別で、愛媛県の名勝にも指定されている。初詣や花見シーズンをはじめとする年間を通じて多くの参拝者が訪れるが、特に秋の紅葉シーズンは人気だ。 ■【四国・愛媛県】富郷渓谷 / 高さ60メートルを超える断崖を紅葉が彩る 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 愛媛県の銅山川上流約6キロメートルにわたり、変化に富んだ渓谷美が続く。戻ケ嶽と呼ばれる高さ60メートルを超える岩壁がそそり立つ一帯には、岩の割れ目に樹木が生育しており、山水画のような趣を見せている。秋になると辺り一面が赤や黄色に彩られ、見事な紅葉を楽しむことができる。 ■【四国・愛媛県】鈍川渓谷 / えひめ自然百景にも選ばれた渓谷美 色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在) 鈍川温泉沿いから奥へと続く渓谷。渓谷一帯が愛媛県立自然公園に指定され、「えひめ自然100選」にも選ばれた景勝地でもある。自然林と清流が美しく、特に秋には、イロハモミジやカエデ、ドウダンツツジなどが赤や黄色の鮮やかに色づき、渓谷が紅葉で彩られる。例年、11月上旬頃から色づき始め、11月中旬から11月下旬頃にかけて紅葉が見頃を迎える。 ■【九州】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所 ■【九州・福岡県】清水寺本坊庭園 / 自然豊かな風景が色づく庭園 色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在) 島根県安来市にある清水寺の一角で、美しい紅葉の名所として知られている。室町時代に雪舟が造ったと伝えられる国指定名勝の清水寺本坊庭園があり、自然と人工の美が溶け合う。四季それぞれに風趣に富むが、例年、11月下旬から12月上旬にかけて色づくイロハカエデはひときわ美しい。苔むした石畳や橋と紅葉のコントラストも美しく、散策しながら四季の移ろいをじっくり味わうことができる。 ■【九州・佐賀県】大興善寺 / 深まる秋の空気を肌で感じる紅葉名所 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 天台宗の古刹である基山町の大興善寺では、契山ふもとの大興善寺契園を中心に、晩秋の美しく染まった約500本のモミジの紅葉が楽しめる。境内の風情ある景観と融合した見事な秋の風情を堪能できるよう、境内での天台声明公演など、この時期ならではの催しも行われる。 ■【九州・大分県】深耶馬溪 / 一目八景の散歩道を歩く 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 九州の紅葉スポットとして筆頭にあがる大分県の耶馬溪(やばけい)は、本耶馬渓(本耶馬渓町)、裏耶馬溪・深耶馬溪(ともに耶馬溪町)、奥耶馬溪(山国町)に分かれる。群猿山、鳶ノ巣山、嘯猿山、夫婦岩、雄鹿長尾の峰、烏帽子岩、仙人岩、海望嶺などから成る岩峰群をひと目で見渡せる景勝地「一目八景」からの展望は見事で、紅葉に染まる山々の風景は必見。紅葉を眺めながらのウォーキングがおすすめで、遊歩道と川と紅葉の織り成す風景を心ゆくまで堪能できる。 ■【九州・大分県】竹田(岡城跡) / 荒城の月の名所・竹田の岡城跡 色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在) 岡城は海抜325メートルの断崖絶壁に建てられた古城で、瀧廉太郎作曲「荒城の月」のモチーフにもなったと言われている名所。現在残されている城郭は、明治時代に至るまで岡藩を統治した中川公によって築城されたもので、城の形が牛の寝ている姿に似ていたことから別名「臥牛城(がぎゅうじょう)」とも呼ばれる。 ■【九州・宮崎県】高千穂峡 / 滝と紅葉の風流なコラボレーション 色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在) 県内有数の観光地である高千穂峡は、阿蘇山の火山活動によって噴出した火砕流が冷え固まり、浸食された断崖がそそり立つ渓谷。柱状節理の険しい懸崖が特徴だ。秋には荒々しいV字型の峡谷に、モミジやカエデなどが優しい彩りを添える。例年、11月中旬から色づき始め、11月下旬にかけて、おのころ池周辺や日本の滝百選にも選ばれた真名井の滝を望む御橋が特に赤く色づく。御橋や滝見台から真名井の滝を見下ろすと紅葉の絶景ポイントとなっている。 ■【九州・鹿児島県】曽木の滝 / 水しぶきに映える鮮やかな紅葉 色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在) 滝幅210メートル、高さ12メートルの壮大なスケールを誇り、東洋のナイアガラとも呼ばれる曽木の滝。千畳岩の岩肌を削るように流れ落ちる水流とその轟音は豪快で迫力がある。一帯の自然公園「曽木の滝公園」内は神社や食事処、土産物店などスポットもたくさん。 ※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。