新発売の「iMac」と「Mac mini」を1週間使ってみた結果 あらゆる動作が3~5倍以上速くなったと感じる驚き
今回のM4搭載Macのなかで、最も大きなインパクトを与えてくれたのが、M4/M4 Pro搭載のMac miniだ。 ■驚愕の小ささのMac mini 12.7cm四方のサイズは、幼稚園児の弁当箱にしても小さすぎるほどで、ここにMacBook Proと同じM4チップ、もしくはM4 Proチップが内蔵されていると思うとは、にわかに信じがたい。 Mac miniの超小型デスクトップコンピュータとして優れているのは、ディスプレーと電源を接続するだけで使える点だ。ネットワークとキーボード・マウスは無線で接続すればよく、デスク上を非常にシンプルに配置できる。
しかも、これだけの小ささの中に電源ユニットを内蔵しているため、コンセントと本体の間に大きな電源ボックスが転がる心配もない。 それでいて、背面に3つのThunderbolt 4もしくは5とHDMIとEthernetポート、正面に2つのUSB-Cポートとヘッドフォンジャックが備わり、接続性は十分に確保される。 レビューしたM4 Proモデルと、最も安いM4モデルでは内部設計が異なっており、より熱を多く排出するM4 Proチップのための設計が施されている。しかしM4 Proチップは筆者が用意した2時間の4K動画の書き出し程度の負荷をかけたところで、ファンが唸るようなことはなく、静かに平然を保っていた。
ちなみに、今回のMac miniは、Macで初めて、「カーボンニュートラル」、すなわち二酸化炭素の排出量実質ゼロで製造された製品となった。100%再生アルミニウムを含む、再生材料を50%使い、50%以上を海上輸送とするなど、材料、製造、輸送などのあらゆる面でのカーボンニュートラルに向けた取り組みを深めた。 さて、M4 Proが搭載されたMac miniは、非常に心を揺さぶられた。非常に小さなデスクトップマシンが、比べればかなり巨大な筆者の2023年モデルのデスクトップ型Macの上位モデル、Mac Studioの性能に匹敵するか、上回る部分が出てきたからだ。