【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第17ステージ】雨中のスプリントバトルを制したカーデン・グローブス 思いがけず引き継いだグリーンジャージにも動揺せず「奇妙な状況だったけど、誰かがこのジャージを着ていなければいけない」
3人が先行したまま残り1kmを示すフラムルージュを通過。乱れていたメイン集団は、アルペシン・ドゥクーニンクがスプリントトレインを立て直すと、最終コーナーを抜けたところで追いつくことに成功。タイミングを同じくしてスプリントが始まると、グローブスのグリーンジャージが雨に映える。パヴェル・ビットネル(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)の追い上げをかわし、一番にフィニッシュラインを駆け抜けた。
「ウェットな路面でリスクだらけのスプリントだった。でも、僕たちのチームはとても強かったから、何としても勝って証明したかったんだ。残り数キロでアタックする選手が出るであろうことも想定していたから、慌てることはなかったよ」(グローブス)
ワウトのリタイアによって舞い込んできたポイント賞のグリーンジャージ。今大会3勝目を挙げて、ここからは無事にマドリードへと運ぶことがミッションになる。残るステージは山岳と個人タイムトライアルで、この日が実質最後のスプリントチャンスだった。ワウトの大会離脱を惜しみながらも、「ロードレースは何が起こるか分からないから」と、ここまで集中して走り続けてきたことを強調する。
「昨日まではポイント賞2位を維持することにフォーカスしていた。ワウトのアクシデントを望んでいたわけではないけど、“もしかしたら”ということもあるからね。こうしてグリーンジャージが僕に届いたけど、それがロードレースであり、プロスポーツなんだ。レースをやれば誰かが勝つし、誰かがジャージを着ていなければいけない。奇妙な状況ではあったけど、動揺はないよ」(グローブス)
このステージは、オーストラリア人選手が4賞中3つを占める、同国にとってはスペシャルデーでもあった。オコーナーはマイヨ・ロホをキープし、グローブスは前述の通り、山岳賞ではジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)が2位に14点差をつけている。3人は引き続き、各賞のリーダーとして翌日のスタートラインに並ぶ。
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