キャリアに行き詰まる前に…ビジネスパーソンに「コーチング」が必要な理由
Step1. 弱さを受け入れる
効果的なリーダーシップとは、答えをすべてもっているわけではないと認めること。 現実世界では、どんなに聡明な頭脳の持ち主であってもつまずいてしまうような難題が存在します。著名人も、以下のような挫折を経験しているのです。 マイクロソフトを設立する前、ゲイツはハーバード大学を中退し、失敗に終わったスタートアップ企業のトラフ・オー・データ(Traf-O-Data)を終了させなければなりませんでした。 アップルのMacintosh時代以前に、スティーブ・ジョブズはリサ・シリーズのコンピュータを発売しましたが、2年で失敗に終わっています。 NBAで7つのタイトルを獲得する前、マイケル・ジョーダンは高校のバスケットボール代表チームから外されました。 このように、逆境の時代にこそ、かけがえのない成長の機会が隠されています。そして、こういった希望の光を捉えるには、自分の弱さを明確に把握する自己認識が必要です。 しかし、企業のリーダーであれば、決して同僚に弱みを見せようと思わないもの。コーチングを受け入れることで、自らの弱みから可能性を最大限に見出して発揮する第一歩となるのです。 また、前向きで成長志向の文化をトップダウンで組織に根付かせることにも繋がります。 たとえば、コーチングをキャリア・セラピーだと捉えてみましょう。それは、雑音を丹念に聞き分け、自分にとっての課題について話し合い、失敗を評価し、そこから学ぶための中立的な環境となります。 キャリア・セラピーでの率直な会話では、耳を傾けるのが嫌になる単刀直入なアドバイスが行なわれる場合もあります。 しかし、そういったフィードバックを受け入れ、課題に対応するための実現可能な行動をとれば、プロとしての成長を早められるのです。
Step2. 決意を共有する
エグゼクティブ・コーチを雇うことは特権であって、権利ではないことを心に留めておきましょう。 誰かがあなたのコーチを務めることに同意してくれるということは、あなたが最高の自分になるための手助けをすると、その人が決意したことを意味します。 同様に、あなたも同じ決意をして、その約束を守る必要があります。そうすることで、コーチングの価値を最大限に高めることができるのです。 なにより自己抑制が求められます。セッションでの議論のために、思慮深い質問やユースケースを準備するための時間を確保しましょう。 「コーチがあらゆる問題に対する答えをもっている」という期待は禁物。答えは自分自身で見いださなければなりません。 自分がどこまで進歩できたかを率直に認識し、「フィードバックが無駄になった」とコーチに思わせるような、同じ失敗の繰り返しは避けましょう。 適切なエグゼクティブ・コーチは、試練を勝利に変える手助けができます。コーチは成功のためのツールは提供できますが、それを活用するのはあなた自身なのです。 コーチングを受け入れることは、弱さを表わしているのではありません。それは勇気の証であり、自らの盲点に向き合って潜在能力を最大限に引き出す準備が整ったという表明でもあるのです。 ──2024.01.22公開記事を再編集して再掲しています。Source: YouTube, WAKE FOREST, NewsweekOriginally published by Inc. [原文]翻訳: 嶋谷和幸Copyright © 2024 Mansueto Ventures LLC.
ライフハッカー・ジャパン編集部