都内で暮らす30代独身男性の平均年収や貯蓄額、生活費はいくら?【2024年版】
<大都市の消費支出平均額(1カ月、円)>
月の手取りが、30~34歳で28万5000円、35~39歳で31万9000円でしたから、それぞれ11万円、14万4000円の黒字になります。黒字分は、消費ではない支出にあてることで、将来に向けて資産形成をすることができます。 消費支出以外の支出とは、貯蓄や投資、生命保険や医療保険の保険料、ローンの返済などのことです。貯蓄だけではなく株式や投資信託などの投資を取り入れていくことは、今後の資産形成のためには必要になってくるでしょう。投資はインターネットの証券会社で、100円からでも可能。ぜひ若いうちから投資を経験することをオススメします。 実際に、30代で投資をしている人は増えています。日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果 (2023年9月30日現在)について」によれば、2023年9月時点のNISA口座数は、30代が281万口座ともっとも多くなっています。 その内訳は、つみたてNISAが200万口座、一般NISAが81万口座です。
<年代別NISA(一般・つみたて)口座数>
税制優遇のあるNISA・つみたてNISAは、おトクなうえに少額で続けられるとあって、ここ数年で始めた人が少なくありません。さらに2024年からは新しいNISAが始まり、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円と、ますます投資がしやすくなりました。 特に、30代は若い年齢であるメリットをいかして、長期運用に適したつみたて投資がおススメです。つみたて投資枠で投資できる金融商品は、リスクがおさえられている特徴があるので、投資初心者でも比較的安心して投資ができることも見逃せません。 調査結果からも、30代は「まずはつみたて投資から」、というスタイルが見えています。 つみたてNISAには3141億円、一般NISAには2464億円の新規買い付けがなされています。
<年代別NISA(一般・つみたて)新規買付額>
2024年から新NISAになりましたが、今後もこの傾向は継続するでしょう。 投資はある程度のリスクをとることで、貯蓄よりも大きなリターンを得られる可能性がメリットのひとつ。小さな損失は、30代なら十分取り返せる時間があるはず。投資と貯蓄を組み合わせて資産づくりを始めるには、30代はよいタイミングなのではないでしょうか。
タケイ啓子(ファイナンシャルプランナー)