都内で暮らす30代独身男性の平均年収や貯蓄額、生活費はいくら?【2024年版】
<1カ月あたりの平均支出額>
一人暮らしの支出額としては、ショッピングや、人づきあい・交際費が多く、さらに貯蓄が5万円以上という結果でした。
30代独身の平均貯蓄額は約594万円。そのうち48.5%が貯蓄100万円未満
月5万円の貯蓄を10年続けたとすると、単純計算で5万円×12カ月×10年となり合計600万円です。では、実際にそのくらい貯めている人はどのくらいいるのでしょうか。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査2023年)」によれば、30代独身の平均貯蓄額は約594万円です。 そのうち、貯蓄ゼロが34.0%、100万円未満が14.5%になっており、あわせて48.5%、つまり約半数が、貯蓄0~100万円未満です。30代独身の貯蓄がある人だけで計算した平均貯蓄額は912万円なので、貯蓄のある人とない人との差が大きくあるということがわかります。 それでも、2018年以降の調査と比べると、貯蓄している方の割合や貯蓄金額はアップしています。多くの人が貯蓄を増やしていることがわかります。
<金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)>
病気やケガなどの万一の時には、公的な社会保障がありますが、条件に合わない場合には保障されません。また、手続きは自分でしなくてはならず、手元にお金が払い込まれるまで時間がかかる場合もあります。いざという時のために、月の収入の6カ月分程度は緊急予備資金としてプールしておきましょう。
30代独身男性の生活費は、1カ月平均17万5000円
さて、貯蓄をするためには生活費のやりくりは欠かせません。30代独身男性の、1カ月の平均生活費はいくらでしょうか。総務省「2023年家計調査」によると、仕事をしている男性単身者の1カ月平均支出は約17万5000円です。 そのうち、東京等の首都圏では家賃が大きな支出になります。公益財団法人不動産流通推進センターがまとめた「2023不動産統計表」によれば、東京の賃貸マンションの家賃相場は上昇傾向にあり、2023年9月の調査では、ワンルームの家賃平均は7万6765円(6万5754円~8万7269円)、1LDK~2DKの家賃平均は8万8171円(7万6069円~10万2194円)となっています。 家賃7万7000円のワンルームマンションなら、月の手取り30万円のほぼ25%ですから、無理のない部屋選びといえるでしょう。1カ月の消費支出の割合は、両調査をもとにして考えてみると、次のようになります。光熱費は昨今のエネルギー高騰と円安の影響を受けて、以前より高めになっています。