「なかなか経験できない」巨人・桑田2軍監督 異例となった第1クールを総括 桑田流育成理論も披露
◇巨人2軍春季キャンプ(4日、宮崎・旧室内練習場) 今季から新たに就任した桑田真澄2軍監督がこの日の全体練習終了後、第1クールを総括しました。 【画像】室内で投球練習をする巨人・戸郷翔征投手 キャンプ初日から4日連続で雨が続いた第1クールは何年も経験していないという桑田2軍監督ですが、それでも「可能な限りコーチ陣と知恵を出し合って、最低限の練習ができた」と手応えを感じていました。 「オーバーワークはむしろマイナス」と語る桑田2軍監督は、第1クールを選手たちのケガのリスクや環境適応を目的とした、あくまでも軽めの調整と位置づけ。「個別性」と「独自性」をテーマに、選手それぞれに適したメニューや練習量を考えていたといいます。
また、全体練習後に選手たちが行う自主練習は「部活の延長でやらされるようなメニュー」にしないことを求めている桑田2軍監督。実際に、3日には2022年に69試合に出場した増田陸選手へ約10分間、自主練習の内容について尋ねる場面も。2年ぶりの1軍公式戦出場を目指す増田陸選手のバットを用いた熱意のこもった説明に耳を傾けると「なるほどね、そういうことか」と思わず声をあげるほどの納得を示していました。 「自ら進んで自分で考えてやるときに上達する」桑田2軍監督が掲げる育成理論をもとに成長し、1軍へのチャンスをうかがう選手たち。シートノックや投内連携といった「協調性」を大事にしていくという第2クールでは、何を考えて練習に取り組んでいくのか。日々、成長を遂げていく選手たちの姿には引き続き目が離せません。 5日の休養日をはさみ、第2クールは6日から3日間行われます。